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着信音…3

[205]  忘れた  2007-04-01投稿


「あのねー…
実は けいた…」


「携帯なら買わないわよ」


アキが言い終わらないうちに母は
キッパリと言った。



「え…アタシまだ最後まで言ってないし!!
てか
なんでダメなのッッ?!」

頭ごなしに断れたアキは,必死で抗議した。
すると母はせわしく動いていた包丁の手を止め,
振り向いて

「だいたいウチにそんなお金がドコにあるのよー」

「うッッ……」



痛いトコをつかれたアキは,

《もぅこーなったら》

と決意し,
「あのね…実はアタシ好きな人が出来ちゃって…。
メールしたいんだァ…」

と,慎重に言葉を選んで頼んでみた。


「……。」


なんの反応もない。
うつむいていたアキは,恐る恐る顔をあげてみた。

母はまた,背を向けて淡々と食事の準備を続けていた。

《やっぱり無理か…》


アキは諦めて部屋に戻ろうとした。

すると母はポツリと

呟いた。




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