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Circle of life〜序章〜

[246]  西海のわっきー  2007-04-01投稿
世界は幾つもの数がある。“パラレルワールド”だ。
もし、今現在の世界とは別の世界が在るのなら、俺は直ぐにでもその世界に行きたい。
だが、そんなのは本の中での話だ。
どうして俺がこの世界から逃げたいか…それは今見ている塔が理由だ。
天を貫く塔。ある架空小説に“バベルの塔”と言うのがあるが。正にそれが当てはまる。
人は智と力を求めた。天はそれを許容した。そして人は手に入れた。
それを例えるなれば“リンゴ”。“腐れかけたリンゴ”、腐れたリンゴではない。“腐れかけた”リンゴだ。
天は人に“魔法”を教えた。人は魔法を得た。
しかし、それは不完全な魔法。不完全な魔法は要らぬ副産物を創造した。
怪物・化物・魔物と色々表現出来るが、人は異形を創造した。それに加えて周りの生態系を著しく変えた。
人は天に助けを求めた。天はそれに応じなかった。人が犯した業が人を襲う。天はそれを無視した。
しかし、人はしぶとく生きた。少しの天上人の力を借りて…。
人は不完全な魔法を完全な魔法にするために研究をした。
天は嘲笑った。自分達と同じ時に生まれ出た人を…低度な進化しかできなかった人を。
天は侮っていた 天は完全で在るが故に進化を止めた。しかし、人は不完全で在るが故に進化し続けた。
不完全で在るが故に低度で粗くて弱小だが、不完全で在るが故に高度で精密で最強になる。
天は恐れた。人は求めた。不完全を恐れた。完全を求めた。
これは遠い昔の噺だ。偽りと真の入り混じったお伽噺。
今では天界との交渉はおろか塔に入るのでさえも難しい。
塔を見ながら思い耽っていると、ポケットの中にある携帯電話が震えた。携帯を開きながら街を見る。幾つものビルが立ち並び、夕陽で影をつくっていた。

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