殺し合いごっこ? 第32話
勇の左腕の突きは敬の右胸に突き刺さり、敬の左腕の嶄撃は勇の右胸を切り裂いた。
相打ちになったのだ。
そしてそのまま二人共重なり合う様にして倒れた。
「がぁっ・・・あぁ・・・あっァァァ!!!」
両者の呻き声が響き渡った。
二人共、傷は肺にまで達していてまともに呼吸が出来る状態では無かった。
そしてその二人の死闘を側でねっ転がりながら見物していた摩羅は立上がり二人を引き離した。
「わあぁあぁぁ!!!」
傷口からは止めど無く血が流れ出る。そして摩羅は苦しむ敬に話かけた。
「新米にしてはよくやったわね。さすが誠の弟。痛いだろうけど大丈夫よ。この程度の傷では死なないから。」
そう言うと摩羅は苦しむ敬の手を握った。その表情はまるで子を看病する母親の様だった。
そして摩羅はその手を放すと勇の側に駆け寄った。その表情は怒りと憎しみに満ちていた。
「あなたは私の敬を傷付けた・・・死ね・・・生きる資格なんて無い・・・死ね!!」
そう言うと摩羅は勇の顔に右手の手の平を向けた。邪悪な笑みを浮かべながら。
その時勇は頭が圧迫される様な感覚を感じた。
相打ちになったのだ。
そしてそのまま二人共重なり合う様にして倒れた。
「がぁっ・・・あぁ・・・あっァァァ!!!」
両者の呻き声が響き渡った。
二人共、傷は肺にまで達していてまともに呼吸が出来る状態では無かった。
そしてその二人の死闘を側でねっ転がりながら見物していた摩羅は立上がり二人を引き離した。
「わあぁあぁぁ!!!」
傷口からは止めど無く血が流れ出る。そして摩羅は苦しむ敬に話かけた。
「新米にしてはよくやったわね。さすが誠の弟。痛いだろうけど大丈夫よ。この程度の傷では死なないから。」
そう言うと摩羅は苦しむ敬の手を握った。その表情はまるで子を看病する母親の様だった。
そして摩羅はその手を放すと勇の側に駆け寄った。その表情は怒りと憎しみに満ちていた。
「あなたは私の敬を傷付けた・・・死ね・・・生きる資格なんて無い・・・死ね!!」
そう言うと摩羅は勇の顔に右手の手の平を向けた。邪悪な笑みを浮かべながら。
その時勇は頭が圧迫される様な感覚を感じた。
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