えりかの恋 〜休息〜
AM2時。
「おつかれっ!!」
えりかは真っ先に沙耶の店をでる。
「あらぁ〜。今日も帰るん?飲み行かんの?」
沙耶の店の女の子、ミカがえりかを呼び止める。
「男でもできたんじゃない?」
沙耶が言う。
「なわけないか・・・。えりかの事だから彼氏できたら、聞いてぇ〜って、真っ先にアタシに言ってくるし。」
沙耶はえりかを横目で見る。
えりかが手に握りしめていた携帯電話が鳴る。
着信 りょう
「あっ。じゃ、また明日。」
えりかは慌てて店から出る。
(何か、アタシってめちゃめちゃキョドウフシンってヤツ?)
「もしもし。涼?今から行くよ。」
涼の家まで車で40分。
毎日電話して毎日会っているのに涼とえりかは体の関係はまだない。ただ、眠くなるまでいろんな話しをする。
話し疲れて眠くなると、涼はいつもえりかを後ろから抱きしめて眠る。
「えりかといると、何か、何ていうか・・・。長年連れ添った夫婦みたいな気分?になる」
涼が言う。
「何それ?アタシといてもドキドキ感がないって事??アタシって女として終わってるとか??」
えりかは笑いながら言う。
「えりかといると安心するって事。安らぐみたいな・・・。」そのまま涼は眠りに落ちてく。
「意味わからん。その例え・・・。」
えりかはつぶやく。
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