遠恋
恋なんて今までしたことなかった。初恋もまだ。
でもあなたに会って、初めて感じた切ない気持ち。これが恋っていうのかなぁ。
『遠恋〜遠すぎるよ…〜』
晩夏。
夕方にもなると、もう秋になったかのような涼しい風が吹いてくる。
夏の終わりを告げる風。そんなどこか切ない風が町中を通り過ぎる。
河原の草をゆらし、店先の広告の旗をゆらし、窓を開けた部屋のカーテンをゆらす。
黄色のカーテンが秋風にゆれた。カーテンがひらりとめくれ、外に蛍光灯の光がもれる。
美和は窓の所へ行き夜空を眺めた。
―ちょっと寒くなってきたな。
そして、少しの間眺めたあと窓を閉めた。その直後、流れ星が空を走った。
机に戻ると解きかけの問題集をぱたんと閉じ、卓上電灯を消した。
下に降りるとリビングもキッチンも真っ暗だった。
―もう皆寝ちゃったのか。
美和もすぐに風呂に入るとその日は眠りについた。
でもあなたに会って、初めて感じた切ない気持ち。これが恋っていうのかなぁ。
『遠恋〜遠すぎるよ…〜』
晩夏。
夕方にもなると、もう秋になったかのような涼しい風が吹いてくる。
夏の終わりを告げる風。そんなどこか切ない風が町中を通り過ぎる。
河原の草をゆらし、店先の広告の旗をゆらし、窓を開けた部屋のカーテンをゆらす。
黄色のカーテンが秋風にゆれた。カーテンがひらりとめくれ、外に蛍光灯の光がもれる。
美和は窓の所へ行き夜空を眺めた。
―ちょっと寒くなってきたな。
そして、少しの間眺めたあと窓を閉めた。その直後、流れ星が空を走った。
机に戻ると解きかけの問題集をぱたんと閉じ、卓上電灯を消した。
下に降りるとリビングもキッチンも真っ暗だった。
―もう皆寝ちゃったのか。
美和もすぐに風呂に入るとその日は眠りについた。
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