あしたもあさっても
少し涼しくなった頃、僕は半年ほど勤めていた銀行を辞めた。
別に銀行が嫌いになったわけじゃない。むしろ、やっと作業にも慣れてきて楽しいと思っていたくらいだ。
僕が銀行を辞めたわけ。それは愛する彼女についていくため。
先日、付き合って3年の彼女からプロポーズを受けた。
『今度フランスに転勤になったの。あなたにもついてきてほしい。…結婚しない?』
だって。正直驚いた。ちょっと先越されたって思った。でもその場では断ってしまった。住み慣れた日本、やっと慣れてきた仕事を捨てる勇気がなかった。
彼女は泣きながら、淋しそうな笑顔で『わかった』と言って出ていった。
僕を乗せたタクシーは空港へ向かって走る。
僕には住み慣れた日本も、仕事も全部捨てても、それ以上に彼女といる時間や雰囲気や、彼女自身が大切なんだと気付いた。
空港に着いてタクシー代を払い、走って空港内で彼女を探す。
黒いロングヘアーの、背が少し高い、凛とした僕の大切な彼女。
『…浩樹?』
後ろを振り向くと、彼女がすごく驚いた様子で立っていた。
僕は彼女の手をとった。
「行こ。フランス。」
彼女は泣きながら、だけど嬉しそう『うん』と言った。
あしたのあさっても、ずっと僕らは一緒なんだ。
別に銀行が嫌いになったわけじゃない。むしろ、やっと作業にも慣れてきて楽しいと思っていたくらいだ。
僕が銀行を辞めたわけ。それは愛する彼女についていくため。
先日、付き合って3年の彼女からプロポーズを受けた。
『今度フランスに転勤になったの。あなたにもついてきてほしい。…結婚しない?』
だって。正直驚いた。ちょっと先越されたって思った。でもその場では断ってしまった。住み慣れた日本、やっと慣れてきた仕事を捨てる勇気がなかった。
彼女は泣きながら、淋しそうな笑顔で『わかった』と言って出ていった。
僕を乗せたタクシーは空港へ向かって走る。
僕には住み慣れた日本も、仕事も全部捨てても、それ以上に彼女といる時間や雰囲気や、彼女自身が大切なんだと気付いた。
空港に着いてタクシー代を払い、走って空港内で彼女を探す。
黒いロングヘアーの、背が少し高い、凛とした僕の大切な彼女。
『…浩樹?』
後ろを振り向くと、彼女がすごく驚いた様子で立っていた。
僕は彼女の手をとった。
「行こ。フランス。」
彼女は泣きながら、だけど嬉しそう『うん』と言った。
あしたのあさっても、ずっと僕らは一緒なんだ。
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