『王子様のススメ』 不条理に叫びましょう 3−?
どこか含んだ笑みをたずさえて、セデゥスは年の離れた弟をゆっくりと眺める。
「やぁ」
「兄貴、何か言うことは」
冷静に、ただし怒りを込めた声でアクトは悪びれた様子も無くこちらを見てくる二番目の兄に言った。
身長差による威圧を感じながらも、アクトは自分に後が無いことを自覚していたためか、いつもより強
い眼差しで目の前の男を睨む。
だがその視線にも大して動じなかったかのように、セデゥスは優しい声でくすりと笑って言った。
「ん〜〜、怒った顔もかわいいね♪」
キンッ!!
突如繰り出された刃の軌跡にセデゥスは驚くことも無く、まるで分かっていたかのように(いや、分か
っていたのかもしれないが)アーム用の仕込みナイフで応戦した。
「……っっのクソ兄貴ぃぃ!!」
腰に携えていた短剣でこれほど標的を仕留めてやりたいと思ったのは、初めての事だ。思わず腕に力
がこもる。
だがここで正気を失って剣を振り回してしまっては元も子もない。だいたい、長刀ならともかくこうい
う小技でセデゥスに勝とうとするなんて十年早い。アクトとてそんな分かりきったことをするほど馬鹿
ではない。
後方へ素早く跳躍すると、アクトは追撃が無いことを確認してから一呼吸おいた。
「やぁ」
「兄貴、何か言うことは」
冷静に、ただし怒りを込めた声でアクトは悪びれた様子も無くこちらを見てくる二番目の兄に言った。
身長差による威圧を感じながらも、アクトは自分に後が無いことを自覚していたためか、いつもより強
い眼差しで目の前の男を睨む。
だがその視線にも大して動じなかったかのように、セデゥスは優しい声でくすりと笑って言った。
「ん〜〜、怒った顔もかわいいね♪」
キンッ!!
突如繰り出された刃の軌跡にセデゥスは驚くことも無く、まるで分かっていたかのように(いや、分か
っていたのかもしれないが)アーム用の仕込みナイフで応戦した。
「……っっのクソ兄貴ぃぃ!!」
腰に携えていた短剣でこれほど標的を仕留めてやりたいと思ったのは、初めての事だ。思わず腕に力
がこもる。
だがここで正気を失って剣を振り回してしまっては元も子もない。だいたい、長刀ならともかくこうい
う小技でセデゥスに勝とうとするなんて十年早い。アクトとてそんな分かりきったことをするほど馬鹿
ではない。
後方へ素早く跳躍すると、アクトは追撃が無いことを確認してから一呼吸おいた。
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