―僕の事情― 3
放課後、部活見学に行っていた僕は帰りぎわに入部用紙を机の中に入れっぱなしだったのを思い出し、教室に向かっていた。
「やばっ。確か入部届け明日までだったんだっけ…」
独り言を言いながら廊下を足早に歩いていると目的の教室から女の子の声が聞こえた。
「好きです…」
…ってオイッ!
教室で告白なんかされると入れないじゃん!
ってツッコミ入れながら、しばらく教室の外でドアに寄り掛かり、聞き耳をたてていた。
立ち聞きなんて悪趣味だけど、用紙をとらなきゃいけないんだからしょうがないじゃん。
一人いろいろ考えていると、またさっきの女の子の声がした。
「あの…大沢くん…付き合ってもらえませんか?」
……僕はその言葉に、その名前に愕然とした。
「海斗…?」
思わず口にしていた。
僕は鞄を抱え、その場から走りだしていた。
なぜだかわからない。
胸がキリキリと痛み頭が真っ白になり、気付いたら自分の部屋にいた。
あれから考えてみた。
何で僕は逃げ帰ったりしたのか、何で胸が痛かったのか…何で…海斗と同じ高校に行きたいと思ったのか。
そして辿り着いた答えは僕自身信じられないものだった。
……海斗の事が好きなんだ……
「やばっ。確か入部届け明日までだったんだっけ…」
独り言を言いながら廊下を足早に歩いていると目的の教室から女の子の声が聞こえた。
「好きです…」
…ってオイッ!
教室で告白なんかされると入れないじゃん!
ってツッコミ入れながら、しばらく教室の外でドアに寄り掛かり、聞き耳をたてていた。
立ち聞きなんて悪趣味だけど、用紙をとらなきゃいけないんだからしょうがないじゃん。
一人いろいろ考えていると、またさっきの女の子の声がした。
「あの…大沢くん…付き合ってもらえませんか?」
……僕はその言葉に、その名前に愕然とした。
「海斗…?」
思わず口にしていた。
僕は鞄を抱え、その場から走りだしていた。
なぜだかわからない。
胸がキリキリと痛み頭が真っ白になり、気付いたら自分の部屋にいた。
あれから考えてみた。
何で僕は逃げ帰ったりしたのか、何で胸が痛かったのか…何で…海斗と同じ高校に行きたいと思ったのか。
そして辿り着いた答えは僕自身信じられないものだった。
……海斗の事が好きなんだ……
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