えりかの恋? 〜約束〜
「えりか、お金払っといて。」
涼が、コンビニでえりかに財布を渡す。
「うん。」
えりかが涼の財布をあけてお金を取り出す・・・。
中には一枚の写真・・・。
(子供?男の子?)
「1435円になります。」
コンビニの店員が言う。
「あ・・・。はい。」えりかはお金を払うと、コンビニの外で待つ涼のところに駆け寄った。
「涼・・・。」
「何?」
涼はえりかの持ってた荷物を持っちながら言った。
「写真。あれ、俺の子・・・。見たんやろ?」
「うん。ごめんね?」
「どうせ、言わんといけんと思っとったから。」涼が言う。
「事故・・・。生きてたら、えりかの子供の一つ上。去年、死んだ・・・。それが原因で離婚した。」
「・・・・・・。」
涼に返す言葉が見つからなくて、戸惑うえりか。
「正直、えりかの子供を見ると、自分の子供の事思い出して、なんとも言えん気持ちになる。」
「でも、俺、頑張ろうと思う。いつか、えりかの子供とも仲良くなりたいし。待っといて欲しい。時間はかかりそうだけど・・・。」
涼は真剣にえりかを見つめて言う。
「約束する。」
涼は、えりかの頭を優しく撫でた。
涼の突然の告白。
(嬉しい。嬉しいけど・・・。こんな時、アタシは涼に何も言ってあげる事もできないなんて・・・。悔しい。)
えりかの気持ちは言葉にならなくて、黙ってうなずいた。
「アタシ、何があっても涼を愛し続けるから・・・。アタシも約束する。」
「ありがとう・・・。」涼はえりかを強く抱き寄せる。
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