もう迷わない…この気持ちだけはごまかせない。他人には理解されないだろう…変に思われるかもしれない…　それでも…


河原浩志２３歳。　　『今日も何も無かったな』…
欲が出てきたと思った。　　　　　　　　　駄目だ！オレには何もなくて良いんだ…オレはこれからの人生、そう思って生きていこうと決めたから…もっと無気力になろう。きっとそれが唯一苦しまないで済む方法だから…落ち着いて寝ようとした時！メールの着信？…何処からのメールかなんて見なくても判る、着信音で区別する必要も無い。この携帯にメールをくれるのはいわゆる出会い系サイトからの通知だけだから…
ハルさんからのメッセージ…
『こんばんは。今何してるの？』

『こんばんは……』

適当に返しておく。 別に何かを期待してる訳じゃない。ただオレが社会と関わらずに人とコミュニケーションが採れる物として選んだだけで、最初も何気なく登録しただけだった。意外なのは出会い系と言う割りには皆自分を知らない人を相手にメールするのを楽しんでるとゆう感じでエロイ感じはあまり無くオレも思ったより楽しめた。
たまに自分の今の状態を考えると情けなくなる…他人との関わりを避け出会い系サイトでのメールのやりとりを楽しんでいる。自分なりに言い訳はあるが他人から見たらただの引きこもりだなとも思う。それでもあの苦しみと比べれば…

何となく掲示板の書き込みを見てメールする相手を探す。
フッと目についた娘がいた…

『誰かメールしませんか？逢うつもりは無いのでそれでもいい人…優しい人からのメール待ってます。ミィ』

何がという訳じゃないけど何となく気になりメールしてみる
『はじめまして！
オレ優しいですよ！何か悩みですか？』

メールしたからと言って確実に返事が来る訳じゃないけど…
オレは何故かすぐに来そうな予感がした…
５分…１０分…
来ないか…もう０時３０分前。諦めて寝ることにした。…
確かに２４時より以前、昨日は何もなく１日が過ぎた…ただ０時５分頃見つけたその女性はオレにとって特別な人だった…。
０時５０分頃、完全に寝てるオレの手の中で携帯が音も無くメールの着信をつげていた…

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