俺と君と、神と罪 3
俺の足は体を支える力を無くし、不格好に尻餅をついてしまった。
その痛みで頭をすっきりさせて、もう一度見てみた。
壁にへばりついた物体を…。
所々、引きちぎられたみたいに皮だけでつながっている部分がある。
どうなってるんだ。なんだこれ。だめだ、力が入らない。立てない。なんだこれ。だめだ、逃げれない。
カシャン
その音は、背後から聞こえた。その瞬間にすべての神経は耳に集中された。
カシャン
カシャン
徐々に俺の背中に近づいてくる音と比例して、嫌な汗が体中から吹き出る。そして、
カシャン
「ぃっっ」
俺の短い悲鳴と共に現れる、そこに確かに何かがいるという感覚。静かに顔を上にあげると…
「うわあああああ!!」
その姿には恐怖しか感じられない。真っ黒なフードとコートに体全体が包まれ、顔には瞳のみが覗き込む真っ白な陶器のような仮面。
その瞳はまっすぐ見つめている。壁に貼りついた物体を。
あまりにも周りの夜の黒ととけ込む体。その中にぼぅっと浮かび上がる仮面が、不気味にほほえんでいるように感じた。
その痛みで頭をすっきりさせて、もう一度見てみた。
壁にへばりついた物体を…。
所々、引きちぎられたみたいに皮だけでつながっている部分がある。
どうなってるんだ。なんだこれ。だめだ、力が入らない。立てない。なんだこれ。だめだ、逃げれない。
カシャン
その音は、背後から聞こえた。その瞬間にすべての神経は耳に集中された。
カシャン
カシャン
徐々に俺の背中に近づいてくる音と比例して、嫌な汗が体中から吹き出る。そして、
カシャン
「ぃっっ」
俺の短い悲鳴と共に現れる、そこに確かに何かがいるという感覚。静かに顔を上にあげると…
「うわあああああ!!」
その姿には恐怖しか感じられない。真っ黒なフードとコートに体全体が包まれ、顔には瞳のみが覗き込む真っ白な陶器のような仮面。
その瞳はまっすぐ見つめている。壁に貼りついた物体を。
あまりにも周りの夜の黒ととけ込む体。その中にぼぅっと浮かび上がる仮面が、不気味にほほえんでいるように感じた。
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