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自殺自演、、〔九曲〕

[563]  ホッチ  2007-04-10投稿
初めて逢ったのはもう誰も行かなくなった公園、覚えてる、、?

そこに一本だけ申し訳なさそうに咲く桜の木、僕の好きな場所。

その夜も木の下から桜を眺め隙間から覗く月を見ていた、、君は犬を連れて声を掛けてくれたね。

黒く長い髪、元気に走りまわる犬をなだめる姿。笑顔が素敵だと、、緊張しながら返事をしていた自分を最近のことのように思い出す、、。

何を話したか覚えてる?

君に会いたいがために、毎日桜の場所にいたんだよ。君は気付いてたかな?

君と付き合い始めて、生きているのが愉しく。一緒にいる空間が僕は大好きだった、、。

君は心理テストが好きでよく質問してきたね。
僕は周りが見えなくなるタイプだったっけ?

今でもそう思う?

幸せだったのに、、君が悪いんだよ、、あんなこと言わなければ、、ずっとずっと幸せでいれたのに。

君をバラバラになんかする必要なかったのに、、、

あれから沢山の花を買ったよ、観葉植物もね。
自然が好きだと言った君のために、君が寂しくならないように、、。

各パーツを植木にいれたよ、これで寂しくないだろ?

頭はあの桜の下へいれたよ、、毎年綺麗な花がみれるように。
嬉しいかい?


でも、、僕は寂しい、、。
また一人になってしまった。
僕も君のところへ行こうと考えたけど、きっと一緒にはいれないと諦めた、、。

書いた遺書、、ただ捨てるのもつまらないから、
CDに入れてみた。

僕はここにいるよ、、。



数ヵ月後、女の子が一人訪ねてきた。君と同じ黒く長い髪、、顔はまだ幼さが残り、高校生くらいかな?

突然私が書いた遺書を渡されて、話を聞かせてくださいとのこと。
まさかまた遺書をみるとは、、それに何をはなせばいいのか、、。

それでもせっかく来てくれたのだから、まー良いか、、。

彼女を部屋へ、、

部屋中にひしめく植物達に彼女は驚き、辺りをキョロキョロ、当然のリアクションだ、、。

内容しだいでは彼女も殺さなくてはならないと用心し、いちお珈琲に睡眠薬をいれておく。
何もなければ寝ている彼女を駅まで運べばいい、、

彼女は躊躇うこともなく珈琲に口をつける、そして話出す、、。

可愛そうな子だ、、感情の欠落、、母の死。さぞ苦労してきたに違いない。
僕の話を聞いても、助けになれることはないだろう、、僕は小さい人間だから。

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