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ナイト・オン・ドラグーン【90】話『決着』

[212]  みるく  2007-04-11投稿
ジャックは歓喜に打ち震えた。アインという目障りな存在を消したことで。

『アーッッハハハ…死んだ。ついに殺してやったぞ』


『そんな…嘘でしょ?アイン』
マナはペタリと座り込み、目を見開く。

アインを包んでいる巨大な黒い塊がマナの瞳に写っている。


『次は…あんたが死ぬ番だ。』

いつの間にかジャックが目の前に立っていた。
両手に持っている鋭利な短剣が鋭く光る。

『あ…いや…』

『死ねっ』

ジャックが殺意を振り下ろす。

『うがっ!?』

うめき声を漏らし、ジャックが後ろへ吹き飛んだ。

『下がっておれ、小娘』

後方にいたレグナの声が聞こえた。

レグナが翼でジャックを叩いたのだ。

『ちっ…そーいやあんたもいたんだっけか?蒼き竜よ』

『ふっやめておけ。人間ごときに破られる我ではないぞ?』

翼を広げ、咆哮する。

『竜退治は得意中の得意でね!』


『青いな餓鬼。』

『あ?』


『まだ終わっておらぬ…小僧を倒したつもりか?』

レグナの言葉と同時にジャックの背後で風を切る音が舞った。

『なんだと…!まさか』

振り返った先にはアインの姿が見えた。

『死んだはずだろ!?』


『ジャック…もうお前を許してなんかおけない』


『アイン…よかった…』
マナの声。

ジャックはアインへと駆け出す。
もう一度この手でアインを斬るのだ。

『くたばれぇえ!!!』



ジャックが吠え、アインへと武器を振った。


『この…バカヤロウ!!』
金属の衝突音。

アインの剣がジャックよりも速く、ジャックを捉えていた。



『がっは……』

ジャックは平伏した。

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