暇の潰し方6
ある日の昼休み。私は窓際の席で外の景色を見ていた。
今日の放課後は何をして時間を潰そう。毎日、そんなことを考えている。
最近は外にばかり出ていたから久々に学校内で暇を潰すのもいいかもしれない。
窓の外から子供の声が聞こえた。小学校は午前授業だったのだろうか。
「今日なにするー?」
「かくれんぼー!」
びびっときた。そう、思いついた。今日の暇潰しについて。
「笠木くーん。」
教室の中央に位置する自席に座って、クリームパンをかじる笠木広人くんに呼び掛ける。
「放課後は教室にいてください。自分の席に座ってるといい雰囲気。」
笠木くんは、よくわからない、みたいな顔でこちらを見ていたが、重要なことは伝わったはずだ。
あとは、ノートの切れ端を用意して。
私を見つけられるだろうか、笠木くんは。おっと、名前も書いとかなくては。
そして放課後。
私は喧騒に紛れて掃除道具入れに忍び込んだ。
う、掃除したばかりだから中の箒が埃っぽい。
「ヒロー、カラオケ行くけど行かね?」
おや、笠木くんも友達に誘われることがあるんだ。
「…悪いな、今日は用事があるんだ。また誘ってくれ。」
そう、先約は私との暇潰し。
暇潰しの為に友達の誘い断るのも変な話だけど。
空気穴だか除き穴かわからないけど、とにかく穴から外を見ると、笠木くんは自席に座って机の中を漁りだした。そこには先程一瞬で仕掛けたメモ?がある。
あ、なんか溜息ついた。…かと思うと教室を出て行ってあちこち見回している。やる気は十分のようだ。
しかしすぐに肩をすくめ、諦めのムードが。仕方ない、最終手段のメモ?を使おう。
情に訴えた内容の紙を笠木くんの足下に投げ付けた。扉の開閉に気付かれてないだろうか。
幸いにも笠木くんは廊下の端から端まで見回していてこちらを見ていなかったようで、気付いてないようだ。紙に気付いた笠木くんはさっさと開いて中を読んだ。そして視界から出てしまった。
まぁ鞄も置いてあるし帰ったわけではないだろう。律義にも校内全て探す気だろうか。
二時間程か、笠木くんが戻ってきた。私は動かずじっとしていたので少し寝かけていた。
笠木くんはすぐに出て行ってしまい、私の眠気もピークだった。
…うぅ、そんなにブロッコリーは食べられない…せめてマヨを…。「起きろ!」
扉の開く音と笠木くんの声がした。でも、まだ眠いから寝かして。
今日の放課後は何をして時間を潰そう。毎日、そんなことを考えている。
最近は外にばかり出ていたから久々に学校内で暇を潰すのもいいかもしれない。
窓の外から子供の声が聞こえた。小学校は午前授業だったのだろうか。
「今日なにするー?」
「かくれんぼー!」
びびっときた。そう、思いついた。今日の暇潰しについて。
「笠木くーん。」
教室の中央に位置する自席に座って、クリームパンをかじる笠木広人くんに呼び掛ける。
「放課後は教室にいてください。自分の席に座ってるといい雰囲気。」
笠木くんは、よくわからない、みたいな顔でこちらを見ていたが、重要なことは伝わったはずだ。
あとは、ノートの切れ端を用意して。
私を見つけられるだろうか、笠木くんは。おっと、名前も書いとかなくては。
そして放課後。
私は喧騒に紛れて掃除道具入れに忍び込んだ。
う、掃除したばかりだから中の箒が埃っぽい。
「ヒロー、カラオケ行くけど行かね?」
おや、笠木くんも友達に誘われることがあるんだ。
「…悪いな、今日は用事があるんだ。また誘ってくれ。」
そう、先約は私との暇潰し。
暇潰しの為に友達の誘い断るのも変な話だけど。
空気穴だか除き穴かわからないけど、とにかく穴から外を見ると、笠木くんは自席に座って机の中を漁りだした。そこには先程一瞬で仕掛けたメモ?がある。
あ、なんか溜息ついた。…かと思うと教室を出て行ってあちこち見回している。やる気は十分のようだ。
しかしすぐに肩をすくめ、諦めのムードが。仕方ない、最終手段のメモ?を使おう。
情に訴えた内容の紙を笠木くんの足下に投げ付けた。扉の開閉に気付かれてないだろうか。
幸いにも笠木くんは廊下の端から端まで見回していてこちらを見ていなかったようで、気付いてないようだ。紙に気付いた笠木くんはさっさと開いて中を読んだ。そして視界から出てしまった。
まぁ鞄も置いてあるし帰ったわけではないだろう。律義にも校内全て探す気だろうか。
二時間程か、笠木くんが戻ってきた。私は動かずじっとしていたので少し寝かけていた。
笠木くんはすぐに出て行ってしまい、私の眠気もピークだった。
…うぅ、そんなにブロッコリーは食べられない…せめてマヨを…。「起きろ!」
扉の開く音と笠木くんの声がした。でも、まだ眠いから寝かして。
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