もうひとつのイソップ物語(最終章)
ありは、きりぎりすのヴァイオリンを聴きながら、懸命に働いていた若き日を思い出し、目尻に涙を浮かべた。
「いいねぇ…」
ありはひと言そう言うと、眠るように神様の元へと帰っていった。 きりぎりすは、溢れだした涙を拭くこともせず、いつまでもいつまでもヴァイオリンを奏で続けた。
The end
「いいねぇ…」
ありはひと言そう言うと、眠るように神様の元へと帰っていった。 きりぎりすは、溢れだした涙を拭くこともせず、いつまでもいつまでもヴァイオリンを奏で続けた。
The end
感想
- 6790: 素敵な お話ですね。 泣きました( p_q) [2011-01-16]