1982年9月28日


約24年前、私の母は私を産む為兄の手を引き、タクシーを捕まえる。


すでに破水、陣痛頭が見えていた。

その時の状況と多少なりとも違うにしても、今の私の状況だ。


破水？…

おしっこもらしちゃった？…

違う…破水だ…。

原因なんてわかってる。
お腹旦那に蹴られたからだ…。
なんでって…カレーのらっきょうが無いからって。

ふざけんなよ。

呟く。



夜用ナプキンをあて、上の子の手を引く。
タクシーなんて乗るお金ないし…。
歩けば30分で着くだろ。

上の子だってまだ２歳前。長く歩くなんて出来ない。
抱っこ…おんぶ…走る…。

その時旦那は？って。

「破水しちゃったよ！病院連れて行ってよ！」



「んなもん自然に生まれんだろ…黙ってれよ…」



その言葉を聞いた瞬間ここには戻らない…と決めた。

そぅ１人で育てる。

感想はありません。

• 人生捨てる？

もっと見る

• 命を大切に
• 不幸な人 見棄てられた人生の人
• 生きる意味2
• 生きる意味
• 飛んでいった日２
• 終わりなき疾走
• 飛んでいった日

もっと見る