25の冬? ※ノンフィクション
1週間に1度は『ヒロくん大好き ずっと一緒にいようね』 まるで付き合い始めの恋人同士のような可愛いメールをくれた
お金のない彼女は、夜中にバイトまでして、誕生日には旅行をプレゼントしてくれた
付き合っていた、2年間ずっと、すごくぼくを大事にしてくれた ぼくもそれを感じていた
あの日までは…
突然の別れ
彼女が25の冬 ぼくが30だった
突然彼女が呼吸困難になり、入院したのだ
もともと体が弱く、持病もあった彼女は付き合い始めた頃にも入院した事があった 体調もよくなり、治ったものと思っていた ぼくは…
彼女は、もう治らない事を宣告され、残りの時間を精一杯生きていたのだ
最後の恋人となるぼくとの時間を誰より大切にして ぼくを最後の恋人と決めて…
ぼくもぼくなりに、彼女を大切にしてはいたが、彼女とは時間の重さが違いすぎた まだまだ二人の時間があると思っていた これから先も、二人でいられると思っていた
ぼくが呑気にしている間もずっと彼女は、迫りくる死の恐怖と戦っていたのだ
ぼくはたまらない気持ちになった 自分が情けなく、甘ったれた人間である事を痛感した
…彼女が、優しかった理由がわかった
お金のない彼女は、夜中にバイトまでして、誕生日には旅行をプレゼントしてくれた
付き合っていた、2年間ずっと、すごくぼくを大事にしてくれた ぼくもそれを感じていた
あの日までは…
突然の別れ
彼女が25の冬 ぼくが30だった
突然彼女が呼吸困難になり、入院したのだ
もともと体が弱く、持病もあった彼女は付き合い始めた頃にも入院した事があった 体調もよくなり、治ったものと思っていた ぼくは…
彼女は、もう治らない事を宣告され、残りの時間を精一杯生きていたのだ
最後の恋人となるぼくとの時間を誰より大切にして ぼくを最後の恋人と決めて…
ぼくもぼくなりに、彼女を大切にしてはいたが、彼女とは時間の重さが違いすぎた まだまだ二人の時間があると思っていた これから先も、二人でいられると思っていた
ぼくが呑気にしている間もずっと彼女は、迫りくる死の恐怖と戦っていたのだ
ぼくはたまらない気持ちになった 自分が情けなく、甘ったれた人間である事を痛感した
…彼女が、優しかった理由がわかった
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