25の冬? ※ノンフィクション
彼女は、優しさを残していきたかったのだ
彼女が倒れてから10日間、ぼくは毎日病室へ通った 日に日に弱っていく 最後の3日間は、握る手を握り返してもくれなかった
夜には涙が止まらなかった
最後の時、彼女のお母さんの配慮により、彼女を抱き締めていたのはぼくだった 医者が最期を告げた時 やっぱり信じられなかった 実感がわかなかった
童顔の彼女は本当に少女のようで、いつまでも暖かかった…
しばらくして、彼女からメールが届いた
死期を悟った彼女が、生前、日時指定で作っておいたものだった
『あなたと会えて あなたといられて幸せだった 幸せをありがとう 悲しみだけを残して逝ってしまう事を許してほしい 今年いっぱいはちいを想っていてほしい そして、来年になったらちいの事は忘れて、ヒロくんの幸せを見つけて』といった内容だった
涙があふれた
ぼくが彼女に幸せを与えることが出来たのか… ぼくは、彼女の優しさに与えてもらったものの方が大きかった気がする
もう一度、彼女と出会い直したい そして、今度こそ誰よりも彼女を幸せにしてあげたい
何も望まない どんなわがままもきいてあげるから、ぼくの元へ戻ってほしい
彼女が倒れてから10日間、ぼくは毎日病室へ通った 日に日に弱っていく 最後の3日間は、握る手を握り返してもくれなかった
夜には涙が止まらなかった
最後の時、彼女のお母さんの配慮により、彼女を抱き締めていたのはぼくだった 医者が最期を告げた時 やっぱり信じられなかった 実感がわかなかった
童顔の彼女は本当に少女のようで、いつまでも暖かかった…
しばらくして、彼女からメールが届いた
死期を悟った彼女が、生前、日時指定で作っておいたものだった
『あなたと会えて あなたといられて幸せだった 幸せをありがとう 悲しみだけを残して逝ってしまう事を許してほしい 今年いっぱいはちいを想っていてほしい そして、来年になったらちいの事は忘れて、ヒロくんの幸せを見つけて』といった内容だった
涙があふれた
ぼくが彼女に幸せを与えることが出来たのか… ぼくは、彼女の優しさに与えてもらったものの方が大きかった気がする
もう一度、彼女と出会い直したい そして、今度こそ誰よりも彼女を幸せにしてあげたい
何も望まない どんなわがままもきいてあげるから、ぼくの元へ戻ってほしい
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