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暇の潰し方7

[334]  あこん  2007-04-14投稿
新聞部ですがいいですか?
「新聞部が、私に何の用なの?」
笠木広人くんの幼馴染で、日下部佳奈理さんの友人、高崎美玖さんですよね?
「ええ、間違いないわ。」
あの二人について取材をしたいのですが。
「いや、クラスの新聞を作るわけじゃないのになんであの二人を?」
ないんですよ、ネタが。
「は、はぁ。」
先月末くらいからですか、あのお二人がよく一緒に行動するようになったのは。
「よく知ってますね。」
校内であの二人の奇行を知らない者はいませんよ。だから我々も記事にしようと思ったのですし。
「…まぁ最近ヒロはなにか色々とやってるみたいだけど。」
例えば次は何をするとか聞いてませんかねぇ?
「いっつも二人でこそこそしてるから流石にねぇ。」
そもそも、あの二人はどういう関係なんです?
「…え?」
付き合ってたり?
「え、えぇ!?」
ふむ、もっと情報を集める必要がありそうですね。
「…。」
では高崎さんありがとうございました。またお願いした時はよろしくお願いします。

「というわけでヒロ。」
「どういうわけだ。」
昼食時、珍しくミクの方から俺のところへやってきた。
「なんであんたがカナちゃんとあんなに仲がいいのか、それを事細かに説明なさい。」
仲がいいのか、あれが。俺が一方的に振り回されてるだけな気がするのだが。
「やっぱこのブランドのあんぱんは最高だな。」
「人の話聞いてる!?」
「餡が甘くてたまらん。」
「食うのをやめなさい甘党!」
ミクは俺からあんぱんを奪う。
「か、返せ!」
「じゃあ教えなさい。」
「教える教える、なんでも教えちゃう!」
「よし、まずは教えなさい、あんたとカナちゃんが仲良くなるきっかけからよ。」
広人はミクに今までのことを話した。
「…でいいのにな、RPGなら。」
「なにをわけ分かんないことを。」
「…あいつはな、暇になると死んでしまう成分でできててだな。」
「ん、まぁそれは噂でちらほら。」
「っていうかお前いつもあいつと話してるだろ。聞いたりしなかったのか?」
「あの子、前しか見てないから過去の話はしないのよ。」
かっこいいな、それは。
「そうだな…一言で言えば俺は巻き込まれてるだけなんだな。」
「…え?それだけ?」
しみじみとした俺と、呆れるミクの背後に、前向き暇人少女が近付いてきた。
嫌な予感。

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