時の恋
明日は、国語のテストがある。現在の時間、午前1時。ひでこは、古文の勉強をしていた。
―こんなたくさん百人一首覚えられないよ。
…天つ風、雲の通い路…
その時、不思議な出来事が起こった。
開けたままの窓から、さーっと強い風が入ってきた。机の上のプリントが舞った。ひでこは窓を閉めようと思い、立ち上がった。
そして窓に近づいて手をかけた瞬間、ふわっとひでこの身体が宙に浮いた。びっくりしたが、声を出せないまま、ひでこの身体はそのまま、窓の外へ出た。
そして、山のほうへと、ふわふわと飛んでいく。
―どこに向かってるの?
ふわふわひたすら山に向かって飛び続ける。もう家は見えない。
その時、雲に隠れていた月が、顔を出した。
―眩しいっ。
ひでこは腕で顔を覆った。しばらくして目を開けた。すると、もう山のすぐ上空まで来ていた。
ひでこの身体は山に向かってふわふわと降りていった。そして、草地にそっと着地した。
―ここは…なんでこんな所に来ちゃったんだろう。いきなり私の身体が浮かんで…
遠くには町明かりが見える。
―でもなんか暗くないか?
―こんなたくさん百人一首覚えられないよ。
…天つ風、雲の通い路…
その時、不思議な出来事が起こった。
開けたままの窓から、さーっと強い風が入ってきた。机の上のプリントが舞った。ひでこは窓を閉めようと思い、立ち上がった。
そして窓に近づいて手をかけた瞬間、ふわっとひでこの身体が宙に浮いた。びっくりしたが、声を出せないまま、ひでこの身体はそのまま、窓の外へ出た。
そして、山のほうへと、ふわふわと飛んでいく。
―どこに向かってるの?
ふわふわひたすら山に向かって飛び続ける。もう家は見えない。
その時、雲に隠れていた月が、顔を出した。
―眩しいっ。
ひでこは腕で顔を覆った。しばらくして目を開けた。すると、もう山のすぐ上空まで来ていた。
ひでこの身体は山に向かってふわふわと降りていった。そして、草地にそっと着地した。
―ここは…なんでこんな所に来ちゃったんだろう。いきなり私の身体が浮かんで…
遠くには町明かりが見える。
―でもなんか暗くないか?
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