時の恋2
少し歩いてみることにした。とにかく、家に帰らないと。
すると、林の向こうから声が聞こえてきた。何か、歌っているみたいだ。
ひでこは近寄って、木のかげからのぞいた。
そこにいたのは変な格好をした男だった。あの格好は…どこかで…あっ!日本史の教科書!その男は平安貴族のような格好だった。
―やだっ!どうしよう。こんな山でこんな時間に変な人に会うなんてっ!最悪。ひでこは気付かれないように、そーっと後退りした。足元の彼枯れ葉が、かさかさと乾いた音をたてる。
幸い、男は上機嫌で歌っていたので、ひでこは気付かれずに、離れることができた。
―早く、この山を降りなきゃ。
この山は小学生の時何回もきたことがあるから知っていた。見慣れた道まで来ると、小走りで道を下った。―あともう少し行けば、山の麓の土産もの屋さんがあるはずだ。
ひでこは怖い思いをこらえていっしんに走った。
すると、林の向こうから声が聞こえてきた。何か、歌っているみたいだ。
ひでこは近寄って、木のかげからのぞいた。
そこにいたのは変な格好をした男だった。あの格好は…どこかで…あっ!日本史の教科書!その男は平安貴族のような格好だった。
―やだっ!どうしよう。こんな山でこんな時間に変な人に会うなんてっ!最悪。ひでこは気付かれないように、そーっと後退りした。足元の彼枯れ葉が、かさかさと乾いた音をたてる。
幸い、男は上機嫌で歌っていたので、ひでこは気付かれずに、離れることができた。
―早く、この山を降りなきゃ。
この山は小学生の時何回もきたことがあるから知っていた。見慣れた道まで来ると、小走りで道を下った。―あともう少し行けば、山の麓の土産もの屋さんがあるはずだ。
ひでこは怖い思いをこらえていっしんに走った。
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