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兄貴の想い?

[399]  チュー太  2007-04-15投稿
それから、ヒデと私の2人の生活が始まった。
ヒデは私が淋しくならないようにいつもそばに居てくれた。
朝は必ず朝食を作ってくれて、学校から帰ってきたらおやつを用意してくれて、夕飯は一緒に作って、ゴロゴロしながらテレビを見て、ヒデのベットで一緒に寝る。これが毎日のスタイルになった。
そう、ヒデは大学を辞めていた。『ミサは僕が育てます。』と親戚に言い切った直後、大学を辞めて家でできる仕事についたのだ。しばらくして、そのことを私は知った。そのころから私はヒデのためならなんでもしようと子供ながら思ったんだ。

ヒデの支えの中、私も無事高校生になった。アルバイトをし、少しでも家計を助けようと思いながらもオシャレをして遊びに行くお小遣いもほしかった。そんな、色気づいた私についに彼氏ができたんだ。もちろん、ヒデには内緒だった。なぜなら…ちょっとダラシナイ彼氏だったからだ。後輩からは人気があったが、女癖の悪い、少しツッパッタ男の子。とてもヒデには言えなかった。
案の定、その女癖の悪さに私は悩まされた。そして、ヒデに八つ当たりをすることが増えた。
今思えば、ヒデは気づいていたと思う。私がなぜ荒れていたかを…。

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