携帯小説!(PC版)

Runa

[321]  ルナ  2007-04-16投稿
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風俗で働き始めて2週間が経った。ほとんど学校には行かなかった。携帯電話は水野に買い与えられた物があり、ご飯も雑誌も水野が買ってくれた。何も不自由のない暮らしが続いてた。
ルナにとって水野は毎日一緒にいて楽しくて幸せな気分にさせてくれる存在だった。水野のおかげで風俗で稼いだお金も使うことがほとんどなかった。ルナは優しい水野にどんどん惹かれていった。
風俗の仕事は辛いけれど、指名を取れば喜んでくれる。立て続けに仕事が入ってもグチも言わず頑張ればほめてくれる。始めのうちは水野がいるから仕事を続けられた気がしていた。
『ただいま。』
デリバリーヘルスとして働いているルナは、2本目の仕事を終えてホテルの外で待機していたドライバーの水野の車に戻った。
『お疲れ。』
その言葉以外に2人の会話はなかった。この頃からルナは水野を意識しすぎて、ほかの男と性行為をしているのが辛くて仕方がなかった。その気持ちからあまりルナは水野の顔も見れず話すことも出来なかった。
でも仕事には慣れた。チューブに入ったピンクの液体や、プラスチックケースの卵形の物が一体何なのかも、使い方もわかった。
『ゆうかちゃん。』そう呼ばれ客に抱かれる。自分はルナじゃない。ゆうかという別人。私じゃない。そう思ってゆうかを演じ続けた。
月曜日。この日も学校には行かず夕方、1人でぶらぶらと街を歩いた。つまらなかった。同じクラスの人がどうしてるかなんて少しも気にならなかった。
信号待ちをしているとルナの横に自転車が止まった。翔だった。
『よぉ。』
翔は普通に声を掛けてきた。ルナは驚きとそんなに長い間会ってなかったわけではないのに、懐かしさでいっぱいで言葉にならなかった。
『電話通じないけどケータイかえたの?』
『うん。あっコレ私の新しい番号。』
『おぉ。』
翔はルナの番号を自分の携帯電話に登録した。
初めて翔とルナが電話番号を交換した時のことをルナは思い出していた。

感想

  • 6820: あの〜すみませんが 出版番号付けてもらえませんか?Runa読者よりm(__)m [2011-01-16]

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