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兄貴の想い?

[441]  チュー太  2007-04-18投稿
私も二十歳になり仕事にもだいぶ慣れてきた。
家事もそこそこ出来るようになり、料理は私が担当になった。

そして、9つ年上の血のつながらない兄、ヒデはちょっと遅い青春を迎えているのか、よく友達を連れてきては飲んだくれていた。
まぁ、基本的には真面目な性格なので飲んでいなければ最高の兄だ。


そして、私にとって忘れられない夜が突然やってきた。

その日は、飲みに出かけたヒデの帰りを待っていた。

遅い…
もう12時だ…

と思っていたら、表で人の気配。
友人にかつがれたヒデがベロベロで帰ってきた。玄関を開けるなり、私に抱きついて
『ミサ…お前はかわいいなぁ…ずっとオレのそばにいるよな?お前だけが生きがいなんだよ…なぁ、ミサ…愛してる…』
と言い倒れ込んだ。

私は正直ドキッとした。心の奥に隠していた想いが、またよみがえってきた瞬間だった。

友人たちの手を借り、ヒデを寝かしつけた。

友人たちにお茶を出し少し話していた。
すると、友人が…
『ヒデさぁ…多分、ミサのこと本気だろ?』
『俺も今日そう思った!ずっとミサミサ言ってたぞ!』
私はそれを聞き、自分の気持ちにもう嘘がつけないと思ったんだ…。

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