One step vol.6
もう1つ、ホワイトデーの思い出。
付き合って初めてのホワイトデーだった。私はバレンタインに財布をあげた覚えがある。フミは使いやすそうだと喜んでくれた。
フミはあんまり買い物が上手ではない事を私は知っていた。ホワイトデーもお返しより、ホワイトデーを共に過ごし、私にフミの時間をくれる事が大切だと私は思っていた。
だからフミからのお返しにはとても驚いた。
中を開けてもっと驚いた。そして感激した。
私がずっと欲しかった香水が入っていた。
学生の頃、私は片道2時間かかる学校へ通っていた。課題も大変でバイトも満足にできず、欲しいものはいつも優先順位をつけなければならなかった。
フミはいつも私が欲しそうにしているのを見てくれていた。
香水をもらったことより、私を見ていてくれていた事が嬉しくて、つい嬉し泣きをしてしまった。
今では決して表に出すことはない、私の女らしい一面をフミはただ、ニコニコと微笑んでいた。
ずっとフミだけを見ていきたいと思った。
見ていられると思っていた。
付き合って初めてのホワイトデーだった。私はバレンタインに財布をあげた覚えがある。フミは使いやすそうだと喜んでくれた。
フミはあんまり買い物が上手ではない事を私は知っていた。ホワイトデーもお返しより、ホワイトデーを共に過ごし、私にフミの時間をくれる事が大切だと私は思っていた。
だからフミからのお返しにはとても驚いた。
中を開けてもっと驚いた。そして感激した。
私がずっと欲しかった香水が入っていた。
学生の頃、私は片道2時間かかる学校へ通っていた。課題も大変でバイトも満足にできず、欲しいものはいつも優先順位をつけなければならなかった。
フミはいつも私が欲しそうにしているのを見てくれていた。
香水をもらったことより、私を見ていてくれていた事が嬉しくて、つい嬉し泣きをしてしまった。
今では決して表に出すことはない、私の女らしい一面をフミはただ、ニコニコと微笑んでいた。
ずっとフミだけを見ていきたいと思った。
見ていられると思っていた。
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