携帯小説!(PC版)

トップページ >> SF >> 終結の旗 2

終結の旗 2

[467]  チョン  2007-04-18投稿
「ヒス教」には1人の女が生涯で出産できる人数が1人と定められている。
自分の遺伝子を受け継ぐ者は自分の分身であるが故2人も存在することなど、有り得ないのだ。
妊婦と夫は最初に産まれた子だけを生かし残りの子は腹の中で殺してくれと医者に頼んだ。しかし「アブ教」では、そんなことはおろか中絶さえも認められてはいない。医者は頑なに願いを拒んだ。
自分の訴えが受け入れられないと悟った妊婦は、その場にあった医療具で自分の喉を、かき切った。激しく飛び散る鮮血。それを見た夫は発狂し、懸命に止血をする医者の後頭部に鈍器を打ちつけた。側にいた他の医者にも鈍器やメスを振り回し居合わせた警察官により射殺される。
妊婦は出血多量で死亡。当然お腹の子供も2人とも死亡。頭を殴られた医者も打ち所が悪く、間もなく死亡した。

そして、事態は最悪の方向へ

その日の夜、何者かにより病院に火が放たれ全焼。
そして、銃を発砲した警察官も翌日、無残な遺体となって発見される。
これには平和を望み万人を愛するアブ教の人間も黙ってはおらず病院に火を放ったと公言する男を数人がかりで撲殺。
これにより各地でヒス教徒による大規模な暴動が起きる。
アブ教徒に対する無差別な攻撃。これと同時にヒス教徒は1国家として軍事拠点を構え独立する。

これが長い戦争の始まりである。

感想

感想はありません。

「 チョン 」の携帯小説

SFの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス