Runa?
翔と別れ家に帰った。今日は生理休暇で仕事がなかった。
もしも売春をしなかったら…。風俗の誘いを断っていたら…。もしかしたら、翔と手を繋いで街を歩いている普通の恋人同士になれたかもしれない。
そんなことを1人で考えていた。
今日も家には誰もいない。他の家族は置き手紙だけを残して出掛けたのだ。手紙にはこう書かれていた。
『ルナへ。ルナが外で何をしているか、噂で知っています。早くこの家から出ていって下さい。迷惑です。』
家族の中の誰かが書いたのだろうけど、誰の字かなんて分からなかった。
自業自得だろうけど悲しかった。
とっさに、さっき交換した翔の電話番号を見て発信のボタンを押した。
トルルルル…
『もしも〜し。』
『翔君?何してたかなって思って電話したんだけど…。』
『うんうん。何もしてなかったよ。』
この翔の声が大好きだった。低くもなく高くもない優しいこの声が。
しばらく世間話をし、タイミングを見計らって話を切り出した。
『私さ…。最近仕事始めたんだよね…。』
『そうなんだぁ。何の仕事してるの?』
『……デリヘル。』
ルナは声が震えていた。
『デリヘル?…って何?』
この翔の言葉にルナは頬が緩んだ。この純粋な翔がルナは大好きだったから。
『風俗だよ。』
『……風俗?何で?何やってんの!やめなよ!絶対やめた方がいいって!』
『でも今はまだやめれないんだ。』
しばらく沈黙が続いた後翔が言った。
『………。風俗はやめなよ。学校にもちゃんと来なよ。』
『…。学校は行く。じゃあまたね。』
『うん。じゃあ学校で。』
ツーツーツー…
翔にはきっと軽蔑された。でも、もう翔のことは諦めるつもりでいた。
次の日、ルナは翔と約束した通りに学校へ向かった。
久しぶりの学校。でも翔を含めクラスのみんなとは普通に挨拶を交わした。
このまま仕事も辞めて普通の高校生活を送りたいという思いもよぎった。
放課後、ルナは担任の先生に呼ばれた。『前にも家に電話で話したんだけども、進級するにはあと一日だって休むことも出来ない。進級するつもりがあるなら明日から遅刻も欠席もしちゃいけないぞ?』
担任は真剣な顔で話している。
『…。別に進級なんかするつもりないよ。もうやめるよ。飽きたし。』
ルナは現実に戻され投げやりに答えた。
もしも売春をしなかったら…。風俗の誘いを断っていたら…。もしかしたら、翔と手を繋いで街を歩いている普通の恋人同士になれたかもしれない。
そんなことを1人で考えていた。
今日も家には誰もいない。他の家族は置き手紙だけを残して出掛けたのだ。手紙にはこう書かれていた。
『ルナへ。ルナが外で何をしているか、噂で知っています。早くこの家から出ていって下さい。迷惑です。』
家族の中の誰かが書いたのだろうけど、誰の字かなんて分からなかった。
自業自得だろうけど悲しかった。
とっさに、さっき交換した翔の電話番号を見て発信のボタンを押した。
トルルルル…
『もしも〜し。』
『翔君?何してたかなって思って電話したんだけど…。』
『うんうん。何もしてなかったよ。』
この翔の声が大好きだった。低くもなく高くもない優しいこの声が。
しばらく世間話をし、タイミングを見計らって話を切り出した。
『私さ…。最近仕事始めたんだよね…。』
『そうなんだぁ。何の仕事してるの?』
『……デリヘル。』
ルナは声が震えていた。
『デリヘル?…って何?』
この翔の言葉にルナは頬が緩んだ。この純粋な翔がルナは大好きだったから。
『風俗だよ。』
『……風俗?何で?何やってんの!やめなよ!絶対やめた方がいいって!』
『でも今はまだやめれないんだ。』
しばらく沈黙が続いた後翔が言った。
『………。風俗はやめなよ。学校にもちゃんと来なよ。』
『…。学校は行く。じゃあまたね。』
『うん。じゃあ学校で。』
ツーツーツー…
翔にはきっと軽蔑された。でも、もう翔のことは諦めるつもりでいた。
次の日、ルナは翔と約束した通りに学校へ向かった。
久しぶりの学校。でも翔を含めクラスのみんなとは普通に挨拶を交わした。
このまま仕事も辞めて普通の高校生活を送りたいという思いもよぎった。
放課後、ルナは担任の先生に呼ばれた。『前にも家に電話で話したんだけども、進級するにはあと一日だって休むことも出来ない。進級するつもりがあるなら明日から遅刻も欠席もしちゃいけないぞ?』
担任は真剣な顔で話している。
『…。別に進級なんかするつもりないよ。もうやめるよ。飽きたし。』
ルナは現実に戻され投げやりに答えた。
感想
- 6837: 番号つけて下さり有難うございます?現代のどこかにいそうな 若者達の姿【快楽・困惑・悲しみ】が文章の至る所に表れ面白いです。 次の展開待ってます!Runa読者 [2011-01-16]