携帯小説!(PC版)

トップページ >> 日記 >> One step vol.7

One step vol.7

[308]  佐々木リカ  2007-04-18投稿
振り返れば、私たちが仲良しだったのは最初の2年。後の2年はケンカが多かったように思う。

私たちはお互い学生で、卒業後はフミは就職、私は進学することに決まった。

それから少しずつ生活や考え方のズレが出てきた。

とにかく環境に慣れることが遅い彼は仕事中心の毎日で、私の事など考える余裕などなかったのだろう。

一方自分の思うように時間が使えて、社会的にも学生というカテゴリーで守られていた私は充実した毎日を送っていた。

そんな私をフミはどう見ていたのだろう。

いつ電話をしても、眠たいだの疲れただのと小言が多くなった彼。
わかってあげたくても、キツイ性格が災いして一言多くなってしまう。


『リカにはわからない』


そうと言い出す彼に、私は苛立ちを隠せなかった。

今思えば、仕事に慣れない彼を労り、話を黙って聞く事を彼は望んでいたのかもしれない。

しかし、私には彼の気持ちを理解することなく、思う事をポンポンと言ってしまった。

彼からの連絡は次第に減った。


フミと話したい私。
私と距離を置きたいフミ。

このすれ違いを2年ずっと続けてきた私たちはついに終りを迎える事になった。


私たちが付き合った日にそれは起こった。

感想

感想はありません。

「 佐々木リカ 」の携帯小説

日記の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス