悲しいおにぎり(2)
ももちゃんは、まるでアイスとケーキのどちらが好き?と聞かれているかのように、まるい目をくるくるさせながらなんとも愛くるしい表情で考えておりました。
歳のはなれたお兄さんが、息をのむようにしてももちゃんの返事を待っています。まだ赤ちゃんの弟は、お母さんの胸にぴったりと寄り添うように抱かれています。
ももちゃんは、答えました。それはそれは嬉しそうな笑顔で…
「お父さんが、好き!」
次の日、ももちゃんはお父さんと一緒に、お父さんの実家であるおばあちゃんの家に行きました。
そこは、みかんの木と田んぼのあるとても静かなところです。ゴエモン風呂や小さな畑もあります。その日、田んぼには一面のれんげ草が広がり、鳥やモンシロ蝶が楽しそうに飛び回っておりました。その中で、ももちゃんも飛びはねるように遊んで過ごしました。れんげ草で首飾りを作ってみたり、地面に絵を描いてみたり、泥のお団子を作ってみたり…遊びならいくらでもあるのです。
山が夕焼けに染まるころ、ももちゃんはようやく遊び疲れた様子で、れんげ草の花束を手にお父さんのところに行きました。
歳のはなれたお兄さんが、息をのむようにしてももちゃんの返事を待っています。まだ赤ちゃんの弟は、お母さんの胸にぴったりと寄り添うように抱かれています。
ももちゃんは、答えました。それはそれは嬉しそうな笑顔で…
「お父さんが、好き!」
次の日、ももちゃんはお父さんと一緒に、お父さんの実家であるおばあちゃんの家に行きました。
そこは、みかんの木と田んぼのあるとても静かなところです。ゴエモン風呂や小さな畑もあります。その日、田んぼには一面のれんげ草が広がり、鳥やモンシロ蝶が楽しそうに飛び回っておりました。その中で、ももちゃんも飛びはねるように遊んで過ごしました。れんげ草で首飾りを作ってみたり、地面に絵を描いてみたり、泥のお団子を作ってみたり…遊びならいくらでもあるのです。
山が夕焼けに染まるころ、ももちゃんはようやく遊び疲れた様子で、れんげ草の花束を手にお父さんのところに行きました。
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