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たった一つの真実 8

[256]  2007-04-20投稿
『 夏 8 』

運転手らしき 若い男は宏介を見かけると 頭を深々と下げて挨拶していた。
宏介はいつものように軽く手を挙げる。そのしぐさで笑いかけているのが僕にも わかった。

宏介は、僕の方にも目頭で合図すると 男達の元を離れて 僕の車の助手席に乗り込んだ。

「はじめ、カラオケいこか」

「宏介さん いいんですか あの人達まだ こっち見ていますよ。」

宏介は サイドウィンドを降ろすと ゆっくり発進させてくれ と言った。

僕は、白色セダンの横をゆっくりと通り抜けようと車を出した。

セダンの横まで行くと 男達は
「宏介さん また、お願いします」
と言って 頭を下げていた
運転手の若い男と一瞬 目が合ったが 僕が宏介の連れだと判り少し困惑しているようだった。

「宏介さん あの人達も昔の知り合いですか」

僕は、確認するように聞いた。

「そうや 後輩みたいな奴らや」

忘れ物を渡すと言っていたのに また、お願いします と言っていた男達と宏介はどんな付き合いなのだろう。

僕が この時に気が付かなかった 犯罪の臭いに 気が付くのは、もう少し後の事だった。

カラオケボックスで チエと貴子と合流したのは 午前1時過ぎ。
二人とも少しご機嫌斜め。チエなんて宏介を捕まえ 嘘つきって涙目でわめき立てたぐらいだ。

宏介の方は、なんだか とても機嫌がよかった。
歌ったりチエにキスをしたり 少し、いやらしい事までしてた。
ただ、それよりもずっっと気になっていたのが ウイスキィを 飲んでいない。と云う事。

僕は、貴子と次に会う約束をした。
当然 宏介とチエも一緒。
その日は 女の子二人を チエの家で下ろし 宏介を寮まで送った。

「宏介さん 今日は有難うございます。 何かおごって貰ってばかりで」

宏介は はは と笑うと 金の事はいいから 女の事でもっと感謝しなさい。と言った。

「宏介さん、本当に感謝です」

宏介は 「 はは」っと笑う。

宏介は寮に帰り着き、車を降りるとき、今日の夕食を一緒に食べないかと聞いてきた。
理子 を紹介してくれるらしい。

「宏介さん、デートでしょ。いいんですか」
宏介は 大丈夫だど言って夕方 一度 携帯に電話をくれと言った。

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