恋の実-01
あたしと圭史朗が出会ったのはあたしが小4の時。
圭史朗がいる小学校に転入した。
その時は学校に慣れるのに一杯一杯で、圭史朗の存在に気付かなかった。
けれど、5年から同じクラスになってぐんと仲良くなったよね。
あたしは圭史朗への特別な感情はなかった。
年齢のせいもあるし、圭史朗はかっこよくてモテてたから、あたしには手の届かないような感じがしたのかもしれない。
とにかく、圭史朗は1番の男友達だった。
そしてあたしたちは地元の中学に入った。
圭史朗とはかなり離れたクラスになって、前みたいにわいわい騒ぐこともなくなった。
やっぱり圭史朗はモテて、沢山の女の子に告白されていた。
けれど不思議なことに、どんなにかわいい女の子からの告白にも圭史朗は答えず、付き合おうとしなかった。
そしてあたしも不思議なことに圭史朗が気になり始めていた。
廊下で圭史朗とすれ違うたびにいちいちドキドキして…
圭史朗の行動や声にいちいちときめいていた。
気付いたら圭史朗が大好きになっていた。
けれど、同じ中学の中だけでも圭史朗目当ての女の子なんて沢山いた。同級生はもちろん、2、3年の先輩も。
圭史朗は背も高いし、顔は綺麗だし、何と無く気だるそうな感じがとてもかっこよく見えた。
そんな圭史朗と1番の友達をしていることがあたしのなによりもの自慢で、友達が圭史朗のことを聞いてきたとき、あたしが1番詳しく喋れることができることを得意に思っていた。
でももう圭史朗はあたしの好きな人。
みんなとはライバルになってしまう。
それが変でならなかった。
好きになってから、圭史朗への見方がガラリと変わり、まともに話すことすら出来なくなった。
それから、圭史朗とあたしの間には、クラスという壁以外に、また別な壁ができた。
あたしからすればそれは当然だった。
好きな人と仲良くできるなんて本当に嬉しいことだけど、もともとすごく仲が良かった人を恋愛感情で見て、それで仲良くするなんて、あたしには出来なかった。
そんなことしたら気持ちを押さえることが出来ないと思った。
あたしと圭史朗がそんな風になってから、事は起こった。
圭史朗が告白してきたのだ。
中1の夏だった。
圭史朗がいる小学校に転入した。
その時は学校に慣れるのに一杯一杯で、圭史朗の存在に気付かなかった。
けれど、5年から同じクラスになってぐんと仲良くなったよね。
あたしは圭史朗への特別な感情はなかった。
年齢のせいもあるし、圭史朗はかっこよくてモテてたから、あたしには手の届かないような感じがしたのかもしれない。
とにかく、圭史朗は1番の男友達だった。
そしてあたしたちは地元の中学に入った。
圭史朗とはかなり離れたクラスになって、前みたいにわいわい騒ぐこともなくなった。
やっぱり圭史朗はモテて、沢山の女の子に告白されていた。
けれど不思議なことに、どんなにかわいい女の子からの告白にも圭史朗は答えず、付き合おうとしなかった。
そしてあたしも不思議なことに圭史朗が気になり始めていた。
廊下で圭史朗とすれ違うたびにいちいちドキドキして…
圭史朗の行動や声にいちいちときめいていた。
気付いたら圭史朗が大好きになっていた。
けれど、同じ中学の中だけでも圭史朗目当ての女の子なんて沢山いた。同級生はもちろん、2、3年の先輩も。
圭史朗は背も高いし、顔は綺麗だし、何と無く気だるそうな感じがとてもかっこよく見えた。
そんな圭史朗と1番の友達をしていることがあたしのなによりもの自慢で、友達が圭史朗のことを聞いてきたとき、あたしが1番詳しく喋れることができることを得意に思っていた。
でももう圭史朗はあたしの好きな人。
みんなとはライバルになってしまう。
それが変でならなかった。
好きになってから、圭史朗への見方がガラリと変わり、まともに話すことすら出来なくなった。
それから、圭史朗とあたしの間には、クラスという壁以外に、また別な壁ができた。
あたしからすればそれは当然だった。
好きな人と仲良くできるなんて本当に嬉しいことだけど、もともとすごく仲が良かった人を恋愛感情で見て、それで仲良くするなんて、あたしには出来なかった。
そんなことしたら気持ちを押さえることが出来ないと思った。
あたしと圭史朗がそんな風になってから、事は起こった。
圭史朗が告白してきたのだ。
中1の夏だった。
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