過ぎてゆく時の中で〜vol.1
過去を振り返る事は、基本的に好きではない…が、しかし今から話すドラマを通じて、皆さんが過ぎてゆく時の中で、大切な物は何か?を感じてもらえたら幸いです―\r
この世に生を受け、男という性別を与えられた俺が、異性に対して夢中になった時期の話だ…
ひょんな事から、童貞を近隣に住む20歳の女性に奪われた。中学生の俺は、手も足も出せず電光石火に過ぎた行為に愕然としていた…
男として生きていく為に、性体験が自分を成長させる術だと信じて、無謀にも高校3年間で100人の女性と経験する事を目標に立てたのだった…
それからと言うもの、生活全てを費やした。特定の彼女など作らずにナンパや合コン、海の家やスキー場にとアバンチュールを匂わす場所をバイトに選び率先して、出かけて行ったのだ。
その努力も実り、ついには高校生活を僅かに残し、目標を達成したのだ―\r
しかし、何かが足りない…それは、何か?不特定多数の肉体関係をへて、生まれた疑問は?…
肉体は支配する事が出来ても、心までは奪えなかった。
そう、まるで自由SEXの島で単に数をこなす様なもので、女性を知る事までには、至らないと気ずいたのだ…
では、どうすれば良いのか?
自分の中に養わなければならない事。
口説く能力を生かして心を操る事が出来る職業。
それは、ホスト・クラブ以外ないと思った…やがて、大学生になった日を境に、お店の門を叩いた。
初めは修行として便所掃除をやらされ、席にさえ付かせてもらう事すらなく日々は過ぎたが、強い意思と希望を抱いた俺は、決して挫折せず、厳しい教えを学びこなして行った。
夢と若さの成せる技だったのかもしれない…
やがて、月収も200万に届く頃に体が悲鳴を上げ、吐血を繰り返し始めた。
肝臓が、毎晩の飲酒行為に耐えられなかったのだ。入院を余儀なくされたのは、仕方がなかった…
「これで、ホストも終わりか…」願えば、夢は必ず叶う物だと信じてきた俺が、挫折と絶望を初めて感じた瞬間だった…。
vol2に続く
この世に生を受け、男という性別を与えられた俺が、異性に対して夢中になった時期の話だ…
ひょんな事から、童貞を近隣に住む20歳の女性に奪われた。中学生の俺は、手も足も出せず電光石火に過ぎた行為に愕然としていた…
男として生きていく為に、性体験が自分を成長させる術だと信じて、無謀にも高校3年間で100人の女性と経験する事を目標に立てたのだった…
それからと言うもの、生活全てを費やした。特定の彼女など作らずにナンパや合コン、海の家やスキー場にとアバンチュールを匂わす場所をバイトに選び率先して、出かけて行ったのだ。
その努力も実り、ついには高校生活を僅かに残し、目標を達成したのだ―\r
しかし、何かが足りない…それは、何か?不特定多数の肉体関係をへて、生まれた疑問は?…
肉体は支配する事が出来ても、心までは奪えなかった。
そう、まるで自由SEXの島で単に数をこなす様なもので、女性を知る事までには、至らないと気ずいたのだ…
では、どうすれば良いのか?
自分の中に養わなければならない事。
口説く能力を生かして心を操る事が出来る職業。
それは、ホスト・クラブ以外ないと思った…やがて、大学生になった日を境に、お店の門を叩いた。
初めは修行として便所掃除をやらされ、席にさえ付かせてもらう事すらなく日々は過ぎたが、強い意思と希望を抱いた俺は、決して挫折せず、厳しい教えを学びこなして行った。
夢と若さの成せる技だったのかもしれない…
やがて、月収も200万に届く頃に体が悲鳴を上げ、吐血を繰り返し始めた。
肝臓が、毎晩の飲酒行為に耐えられなかったのだ。入院を余儀なくされたのは、仕方がなかった…
「これで、ホストも終わりか…」願えば、夢は必ず叶う物だと信じてきた俺が、挫折と絶望を初めて感じた瞬間だった…。
vol2に続く
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