年下の彼6
優希は、航と外に出た。
しばらく、無言であてもなく歩いた。
「…ごめん。わざとだよ。」
優希が先に口を開いた。
「ん。知ってる。」
「…じゃあ、放っておいてくれればいいのに…。」
「無理だよ。それは。だって俺」
言いかけた言葉を阻んで優希は言う。
「航くん、なんで私、最近あの場所に行かないかわかる?」
「部活引退して、受験勉強してるから…?」
「違う。甘えさせてくれる彼氏ができたから。あの場所はもう必要ないの。」
「…わかった。」
半分は嘘だった。それでも、優希は心にかかったモヤモヤが少しは晴れた気がしていた。
1月。
推薦入試を終えて、合格発表を控えた優希は、カレンダーの前にたたずんでいた。
生理が遅れている。
開始予定日を3週間過ぎていた。
今までも、一週間ほどのズレは何度もあった。
受験勉強のストレス…?…
思い当たる節は他にもあった。
あれからも、何度か圭吾とラブホテルに行った。なん度か避妊をしなかった。
優希は、頭が真っ白になった。
…妊娠……?…
いや、ストレスかもしれない。
落ち着け。
自分に言い聞かせた。
数日後、発表の通知が自宅に届いた。
《合格》
優希は、第一志望の私立大に合格した。
進路は決まった。
携帯が鳴る。
圭吾からだ。
「もしもし。圭吾?」
『結果、届いた?』
「うん。受かった。」
『おめでとう。これから会お。お祝いしよ。』
「うん。」
優希は、今自分が抱えている問題を、圭吾に話すつもりはなかった。圭吾は来月受験を控えている。余計な事は考えて欲しくなかった。
「優、ラブホいこ。」
会うとすぐに圭吾は言った。
「ごめん。…今日は…」
「アレの日でも、俺は構わないよ?行こ?」
「ごめん。今日は帰る。」
「優?どしたの?何か怒ってる?」
「ううん。何か、風邪気味みたい。帰って寝る。」
「そっか…。じゃあ、送る。」
圭吾にとって私は、セックスをするだけの相手なのだろうか。
とても、胸が苦しくなった。
でも、そう思っていたのは私も同じだった?
しばらく、無言であてもなく歩いた。
「…ごめん。わざとだよ。」
優希が先に口を開いた。
「ん。知ってる。」
「…じゃあ、放っておいてくれればいいのに…。」
「無理だよ。それは。だって俺」
言いかけた言葉を阻んで優希は言う。
「航くん、なんで私、最近あの場所に行かないかわかる?」
「部活引退して、受験勉強してるから…?」
「違う。甘えさせてくれる彼氏ができたから。あの場所はもう必要ないの。」
「…わかった。」
半分は嘘だった。それでも、優希は心にかかったモヤモヤが少しは晴れた気がしていた。
1月。
推薦入試を終えて、合格発表を控えた優希は、カレンダーの前にたたずんでいた。
生理が遅れている。
開始予定日を3週間過ぎていた。
今までも、一週間ほどのズレは何度もあった。
受験勉強のストレス…?…
思い当たる節は他にもあった。
あれからも、何度か圭吾とラブホテルに行った。なん度か避妊をしなかった。
優希は、頭が真っ白になった。
…妊娠……?…
いや、ストレスかもしれない。
落ち着け。
自分に言い聞かせた。
数日後、発表の通知が自宅に届いた。
《合格》
優希は、第一志望の私立大に合格した。
進路は決まった。
携帯が鳴る。
圭吾からだ。
「もしもし。圭吾?」
『結果、届いた?』
「うん。受かった。」
『おめでとう。これから会お。お祝いしよ。』
「うん。」
優希は、今自分が抱えている問題を、圭吾に話すつもりはなかった。圭吾は来月受験を控えている。余計な事は考えて欲しくなかった。
「優、ラブホいこ。」
会うとすぐに圭吾は言った。
「ごめん。…今日は…」
「アレの日でも、俺は構わないよ?行こ?」
「ごめん。今日は帰る。」
「優?どしたの?何か怒ってる?」
「ううん。何か、風邪気味みたい。帰って寝る。」
「そっか…。じゃあ、送る。」
圭吾にとって私は、セックスをするだけの相手なのだろうか。
とても、胸が苦しくなった。
でも、そう思っていたのは私も同じだった?
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