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孤独な現代人

[113]  葵 嘉娜弟  2007-04-24投稿
綺麗な夜空。
目の前の炎。
泣いていた私。
炎の中では人が燃えていた。目から、耳から、口から、炎が吹いていた。
燃えている、男の人と女の人。
私の父と母だった。
燃える中、父と母は私を見ていた。
私を怨み、憎む目だった。その目は、私をどこまでも責め続ける。
私のせいだと言わんばかりに。
私が殺したと言わんばかりに。
どこまでも、私を追い詰める。
“助けて”と泣き叫ぶ声。耳が裂けるほどのすさまじい悲鳴。
燃える人間。異臭を放ち、火花が散る。
そして、炎の中から、這い出してくる。
ところどころが黒ずんでおり“人”とは言い難い、異形と化した“物”。
「ぃ・・・っ!!」
掠れた声が、喉のから絞り出される。
徐々に“それ”が近づく。「ミ・・・キ・・・エ」
“それ”は私の名前を小さく叫んだ。
私の足に“それ”手が私の足に触れる。
「ひっ!!」
全身に悍ましい感触が広がった。
「いっ!!いやぁぁぁぁ―――っっ!!!」

「っ!!!」
・・・・・。
「はぁはぁ・・・・」
息が荒い。
「夢・・・・?」
冷や汗が背筋をつたい服が濡れていた。
「なんで・・・・・」
思い出したくなかったのに。忘れていたかったのに。

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