for you..?
強がりな那奈は、辛い気持ちを友達や家族の前では全く出さないようにした。その反動で、お風呂に入ると大声を上げて泣くのが日課となっていた。
「イヤだーっ」
毎晩泣き叫んだ。
いつしか季節はどんどん変わり、ある夜、ふとケータイを見るとランプが点滅していた。那奈はもう、流星からのメールなど待っていない。”まさか”などとすら思わなくなっていたのに、メールは流星からだったのだ。
そこには
『久しぶり』
ただそれだけだった。那奈は慌てて返信した。
「流星!?久しぶり!どうしたの?」
那奈は本人予想外の複雑な気持ちだった。嬉しい気持ちと同時に、一気に熱が冷めたような複雑な気持ち。
次の流星のメールは
『会いたい』
那奈にはこの”会いたい”の意味がすぐにわかった。那奈はそれでも構わないと思った。那奈本人も、何か埋められるだろうとそれを望んでいたことに違いなかった。
こうして那奈の強い思いもなんだったのか、二人は何もなかったかのようにお互いを求め再会した。
そして悪夢は訪れる。
流星は言う。
『オレ、もう一度ナナのこと真剣に考えるから。』
那奈はただ頷いた。
嬉しかったのは事実だが、心から信じることができないのも事実だ。
数日後‥
会うつもりだったが、流星が急にバイトが入って無理になったとメールしてきた。
しょうがないかと思っていた直後にまたメールが来た。首をかしげながらもメールボックスを開く。再び流星からだ。
『やっぱり別れよう』
いつかこうなることはわかってはいたがやっぱり少し落ち込んだ。
でも那奈はまた強がった。
「べつに良いけど。ていうか私たち付き合っとったん?」
那奈の強がりは本音でもあった。別れようもなにも那奈には付き合ってたかどうかさえあやふやだったから‥。
『えっ?何それ‥やり直したんやなかったん?』
いつになく流星は動揺の色を見せた。那奈は返信しなかった。涙すら出なかった。きっとあの時泣きすぎて数年分の涙は枯れてしまったのだろう。
流星からも、それ以上は何もなく、那奈はまた学校とバイトの生活に戻った。
そして今も悲しいとかそんな感情は抱かず、ただただ流星の腕の温もりを思い出しているのであった。
しかし今日は9月24日。
那奈は迷いながら携帯を見つめる‥。【続】
「イヤだーっ」
毎晩泣き叫んだ。
いつしか季節はどんどん変わり、ある夜、ふとケータイを見るとランプが点滅していた。那奈はもう、流星からのメールなど待っていない。”まさか”などとすら思わなくなっていたのに、メールは流星からだったのだ。
そこには
『久しぶり』
ただそれだけだった。那奈は慌てて返信した。
「流星!?久しぶり!どうしたの?」
那奈は本人予想外の複雑な気持ちだった。嬉しい気持ちと同時に、一気に熱が冷めたような複雑な気持ち。
次の流星のメールは
『会いたい』
那奈にはこの”会いたい”の意味がすぐにわかった。那奈はそれでも構わないと思った。那奈本人も、何か埋められるだろうとそれを望んでいたことに違いなかった。
こうして那奈の強い思いもなんだったのか、二人は何もなかったかのようにお互いを求め再会した。
そして悪夢は訪れる。
流星は言う。
『オレ、もう一度ナナのこと真剣に考えるから。』
那奈はただ頷いた。
嬉しかったのは事実だが、心から信じることができないのも事実だ。
数日後‥
会うつもりだったが、流星が急にバイトが入って無理になったとメールしてきた。
しょうがないかと思っていた直後にまたメールが来た。首をかしげながらもメールボックスを開く。再び流星からだ。
『やっぱり別れよう』
いつかこうなることはわかってはいたがやっぱり少し落ち込んだ。
でも那奈はまた強がった。
「べつに良いけど。ていうか私たち付き合っとったん?」
那奈の強がりは本音でもあった。別れようもなにも那奈には付き合ってたかどうかさえあやふやだったから‥。
『えっ?何それ‥やり直したんやなかったん?』
いつになく流星は動揺の色を見せた。那奈は返信しなかった。涙すら出なかった。きっとあの時泣きすぎて数年分の涙は枯れてしまったのだろう。
流星からも、それ以上は何もなく、那奈はまた学校とバイトの生活に戻った。
そして今も悲しいとかそんな感情は抱かず、ただただ流星の腕の温もりを思い出しているのであった。
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