とけない心の鎖〜戦争という輪のなかで〜 ?「出会い」
(ふふふ、どんなに普通に生活をしようともお前は俺から逃げられない。所詮お前は肉親を殺した男。今更誰を殺そうと何も感じないだろう。) 「そんなことは無い!」 (そうかな、実際お前は何人の人間を殺してきた?心が閉ざされていたとしでも殺したのはお前だ、どんなにあがこうともお前は人殺しだ!) 「確かに俺は人殺しだ しかし、だからなんだ戦争なんだから人が死ぬのは仕方がない事だ!」 (違うな、お前は仕方がないと逃げているんだよ、自分がしたことから!だから、私が生まれた。そして、お前は私に支配されていくさぁ、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!フフフフ、あはははははは!) 「やめろぉぉぉぉお!」 またか、またあの声かあいつは誰なんだ、あいつは俺なのか?考えても仕方ないか.... あの声が聞こえるようになったのは、確か 初陣のときだ、その時の俺はまだ心を閉ざしていた。人を信用出来なかった。常に殺意を向けて人とふれあうの恐れていた。そして、初陣のなか、俺は戦場の怖さをしった、機械が爆発した後の独特の臭いがはなにつく、なんだこの感じ...とても息苦しい、「はぁはぁはぁ」苦しい、息が出来ない!そんなときだあいつの声が聞こえたのは..... (怖かろう、恐ろしかろう、心を閉ざしていてもこの恐怖がお前を蝕んでいく、そして、お前はこの戦場が日常になり、殺しすら慣れていく、さぁ、解き放てお前中にいる悪魔を!!!!)その瞬間全てがどうでもよくなった。相手を殺す、それだけが俺を支配した!きっと心が恐怖に耐えきれず、崩壊寸前で身を守るために全てを解き放ったのだ、俺のなかの悪魔を解き放ったのだ。
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