キングダム 5
「えぇ。実はドラゴン退治をして頂きたいのです。」
あまりにも軽く、あまりにも自然に発せられた言葉。それはキングダム一同を完全にフリーズさせる程の威力があった。
「い・・今、なんて・・?」
「ドラゴン退治ですわ。」
ガッシャ―ン\r
ジルファが激しい音をたてて持っていた食器を落とした。
「本気ですか?」
「えぇ。皆さん、どうなさぃました?」
「どぅって・・」
ラスタが目をこすりながら呟く。と、そこでレイラが復活した。
「ちょ・・ちょっと待って下さい!ドラゴン退治なんて無理に決まってるわっ!そんなの普通は王国騎士団が全員総出で行うものでしょう!?」
「王国騎士団など何の役にも立ちませんわ。数ばかり多くて、本当に力があるのはほんの一握りですもの。それに・・・」
エマが軽く唇を噛み締める。
「王国は・・大陸の端にある小さな街など助けてはくれませんわ。―本当に、どうかお願いします!このままでは街は壊滅してしまいます。あなた達が頼りなんです!」
「そぅ言われても・・・」
元来頼まれると嫌と言えないアネゴ肌のレイラはすっかり困り果ててロシアンを見た。
「ロン・・」
「ギャラは?」
「え?」
ポカンと聞き返すエマを見据えながら、ロシアンがもう一度はっきり聞く。
「ギャラはいくら?」「え・・あ・・とりあえずこれを・・。」
エマが慌てて取り出した小切手にはペット捜しの100倍以上の額がかかれていた。
「成功報酬?」
「いえ、前払いで。成功したら改めてお礼をさせて頂きます。」
「交通費滞在費は?」
「もちろん、お出ししますわ。」
「オーケイ。交渉成立だ。」
ロシアンが手を差し出す。
「えっ・・・受けて頂けるんですか?」
ロシアンが微笑むと、エマは両手で差し出された手を握り締めた。
「ありがとうございます!」
「じゃあ出発は明朝6時。詳しい話は道中にゆっくり聞くから今日はゆっくり休んでくれ。ここに泊まるか?」
「いえ、宿をとっておりますので。本当にありがとうございます!では明朝6時にお伺いしますわ。」
エマはふかぶかとお辞儀をし、静かに出ていった。
そう、嵐は・・・去った・・・
あまりにも軽く、あまりにも自然に発せられた言葉。それはキングダム一同を完全にフリーズさせる程の威力があった。
「い・・今、なんて・・?」
「ドラゴン退治ですわ。」
ガッシャ―ン\r
ジルファが激しい音をたてて持っていた食器を落とした。
「本気ですか?」
「えぇ。皆さん、どうなさぃました?」
「どぅって・・」
ラスタが目をこすりながら呟く。と、そこでレイラが復活した。
「ちょ・・ちょっと待って下さい!ドラゴン退治なんて無理に決まってるわっ!そんなの普通は王国騎士団が全員総出で行うものでしょう!?」
「王国騎士団など何の役にも立ちませんわ。数ばかり多くて、本当に力があるのはほんの一握りですもの。それに・・・」
エマが軽く唇を噛み締める。
「王国は・・大陸の端にある小さな街など助けてはくれませんわ。―本当に、どうかお願いします!このままでは街は壊滅してしまいます。あなた達が頼りなんです!」
「そぅ言われても・・・」
元来頼まれると嫌と言えないアネゴ肌のレイラはすっかり困り果ててロシアンを見た。
「ロン・・」
「ギャラは?」
「え?」
ポカンと聞き返すエマを見据えながら、ロシアンがもう一度はっきり聞く。
「ギャラはいくら?」「え・・あ・・とりあえずこれを・・。」
エマが慌てて取り出した小切手にはペット捜しの100倍以上の額がかかれていた。
「成功報酬?」
「いえ、前払いで。成功したら改めてお礼をさせて頂きます。」
「交通費滞在費は?」
「もちろん、お出ししますわ。」
「オーケイ。交渉成立だ。」
ロシアンが手を差し出す。
「えっ・・・受けて頂けるんですか?」
ロシアンが微笑むと、エマは両手で差し出された手を握り締めた。
「ありがとうございます!」
「じゃあ出発は明朝6時。詳しい話は道中にゆっくり聞くから今日はゆっくり休んでくれ。ここに泊まるか?」
「いえ、宿をとっておりますので。本当にありがとうございます!では明朝6時にお伺いしますわ。」
エマはふかぶかとお辞儀をし、静かに出ていった。
そう、嵐は・・・去った・・・
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