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自殺自演、、(終曲)

[706]  ホッチ  2007-04-25投稿
もう少しママと居たかったのに、、夢から覚め。植物共に包まれ僕は一つ伸びをする、、。

何となく目の前にある花を根ごと引き抜く、、仲良く手を繋いだ元人間。
根が張り込み養分を獲ていた。綺麗だな、、またあのおばさんにプレゼントしようかな。袋に詰める、立ち上がって他の植物共へ。

「お幸せに、、」言葉を送る。

入口のドアを開けると、街が騒がしいことに驚く。慌ただしくバランスの悪い雑音が頭に響いてくる。
音程の違いに腹を立てしな駅へ。街の声も必要に飛び込んでくる、、

「脱線事故か。」

僕は近くにあった自転車を拝借し、カゴヘ花を乗せ現場へ急いだ。
漕ぎしな状況を想像する、、さぞ見応えのある芸術が作られているだろう。僕は歓喜していた、、。
うまくすればエミが乗り合わせているかも、、好きな子の死に顔は統一性がない分いつ見ても新鮮で。切ないほど愛おしい、、。


二つの長い箱が不規則に折れ曲がり、所々裂けていた。野次馬と救急隊が声を荒げ、蟻の巣を見てるかのようにはいずる怪我人。
素晴らしき絵がそこには広がっていた、、。

僕はゆっくりと辺りを見渡し、ゆっくりと車内へ、、誰も僕の存在に眼を向けず。どうして良いのか困惑し、ただ鳴くばかりだ。

非力な蟻共、、奥へ歩を進める。

目的の物を捜す、、人がかさばっていて直ぐには見付かってくれない、、


やはり今日は運がいい、、偶然にそれは偶然に目の前に現れてくれた。

まだ微かに息をしているお婆ちゃんの上に覆いかぶさり彼女はいた、、
お婆ちゃんを守っているかのように、、。
守っているかのように?
感情が欠落しているのに、、、たまたまだろ?
君はそんなことできる人じゃないだろ?

ボロボロに破れた彼女は何も語らない、、

近くにはボロボロの紙が落ちている。
あの日家主が書いていたその紙には透明な染みが二つついていた、、。


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