旅人の約束
通い慣れたマンション、303号室のチャイムを押す。応答はない。
「入るよ〜!」ガチャッ。扉には鍵がかかっていた。
駐車場に原付があったから、多分中にいるんだろう。
「話そうよ!出てきてよ!」それでも応答はない。
警察を呼ばれはしないだろうかと内心びくびくしながらも、僕は長期戦覚悟で出てきてくれるまでひたすら待つことにした。
足元の吸い殻で小さな山が作れるくらいまでたまったころ、さすがにお腹がすいてきてファミマに行った。
このファミマにも何百回来ただろうか?そして何十万使っただろうか?
ファミマに貢いだ分を貯金すれば今頃車が買えたよなぁ…なんてぼんやり考えながら手に取るのはいつものメニュー。
レモンウォーター、雪印コーヒー、ポッキー、ハーゲンダッツのストロベリー。ここでの僕の意志は雪印コーヒーだけだ。「ファミマまで競争!」帰り道、一週間前のそんな1コマを思い出していた。
ジャージに草履という色気もへったくれもない格好だったけど、散り始めた桜の中キャーキャー言ってはしゃぐ彼女はそれはそれは可愛かった。
「入るよ〜!」ガチャッ。扉には鍵がかかっていた。
駐車場に原付があったから、多分中にいるんだろう。
「話そうよ!出てきてよ!」それでも応答はない。
警察を呼ばれはしないだろうかと内心びくびくしながらも、僕は長期戦覚悟で出てきてくれるまでひたすら待つことにした。
足元の吸い殻で小さな山が作れるくらいまでたまったころ、さすがにお腹がすいてきてファミマに行った。
このファミマにも何百回来ただろうか?そして何十万使っただろうか?
ファミマに貢いだ分を貯金すれば今頃車が買えたよなぁ…なんてぼんやり考えながら手に取るのはいつものメニュー。
レモンウォーター、雪印コーヒー、ポッキー、ハーゲンダッツのストロベリー。ここでの僕の意志は雪印コーヒーだけだ。「ファミマまで競争!」帰り道、一週間前のそんな1コマを思い出していた。
ジャージに草履という色気もへったくれもない格好だったけど、散り始めた桜の中キャーキャー言ってはしゃぐ彼女はそれはそれは可愛かった。
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