…そこに写っていたのは、第２４ステーションの皆だ。
あのあと、［急いで戻らなければいけない。]というアリアと共に、翌日にステーションを離れることにしたのだが、その晩、隊長の呼び掛けで、ささやかな送別会を開いてもらった。
いつもの食事より少しだけ豪華なメニューと、料理担当が急いで作ったケーキだけのパーティーだったが、二百人近い隊員たちが入れ替わり立ち代わり、時間を見付けては参加してくれた。
おやっさんは泣いて喜んでくれたし、隊長はずっと上機嫌だった。
ダットは不機嫌そうな顔をしていたが、最後に

「頑張れよ。」

と、一言かけてくれた。

思い出している俺に気付いたのだろう。
アリアは優しい声で、
話かけてきた。

「好い人達だったわね。」
俺は苦笑して、

「はい。
二年間、俺が腐らずにいれたのはあの人達のおかげですから…。」

そう答えるとアリアは「クスッ」と笑って、

「じゃあ、私も感謝しなきゃね。」

と、言った。

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