六連学園 生徒失踪事件 d
「 手伝ってくれますよね?? 岸里先生。」
イヤだとは言わせない というような笑顔で彼女は僕にそう言った。
そして 返事に渋る僕に対して、彼女はさらにとんでもない事を言い出した。
「 断ったら この事件を世間に公表しますよ。
そうなったら 事件を隠してたこの学園はもとより、先生たちは大変な事になること わかってますよね? 」
「脅しかよ。」
「脅しですよ。そうでもしないと 手伝ってくれないじゃないですか、」
そう言って 僕のまっすぐ見た彼女の目は、強い意志を持っているように思えた。
その彼女の目に 心を動かされた僕は、犯人探しに協力することにした。
決して 脅しが怖かった訳じゃない・・・。
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