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いじめ、自殺。

[150]  ルラシュシュ  2007-04-29投稿
ある日、小さな世界が変わった。

「歩美、三組の麻田転校らしーよ」
和実が歩美の席に寄ってくる。

「ほんと?遂にかぁ」

他人事だった。
いつだって私は傍観者だったから。

「いじめくらいで転校かよ」

和実は鼻で笑った。
私もつられて笑う。

「観賞物なくなったよね」和実は詰まらなそうに言った。
「毎日あれみてストレス解消してたんだけどねぇ」
「和実ってば」

冗談を言ってじゃれあう。ただ普通の女子高生だった。

だけど私は気付くのが遅かった。
麻田さんはきっと辛くて、転校したんだって事に。

逃げる方法がそれしかなかったんだって事に。

私は…



「歩美っトイレ行かない?」
ある日の昼休み、和実がいつものように言った。
私達の間ではトイレに一緒に行くのはあたりまえだった。

なんでだろう…

怖いから?

一人になることが心細いから…

「行く!」
私は和実の後ろについて歩く。

トイレに着くと二人組の女子がいた。

英里と明日香。

うちのクラスではボス的存在の二人は化粧直しの最中だった。

「和実ぃ〜チーク持ってない?」
英里が和実にすがる。
「もち!」
和実は笑顔で化粧ポーチを取り出してチークを英里に渡した。

「まじ助かるっ和実大好きぃ」
「照れるわぁ」
「和実ってば」

わいわい仲良さそうに話す三人…

「わ、私さきに行ってる」
その瞬間、空気が冷たくなった気がした。

でもすぐに英里たちは笑顔で、
「オッケー」って言ってくれた。

私は安心した。

何がそんなに怖かったんだろう…

感想

  • 6963: その後の出来事が聞きたいです↑ [2011-01-16]

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