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恋人未満2

[749]  カトリ  2007-05-01投稿
裸のまま、哲也の腕まくらで、奈緒は少し眠っていた。


目を覚ますと、哲也の顔が間近にあり、微笑んでいる。

「…ごめん。寝てた…」


「ん。寝顔みてた。」


「悪趣味…」

奈緒はベッドから降り服を着始める。

後ろから、肩を抱かれる。


「まだ、足りないよ。」


「親、帰って来るよ。哲も服着な。」


「ちぇっ…」


渋々、哲也も服を着る。


「んじゃあ、送るよ。」


「平気だよ。すぐそこだもん。」


「いーの。こんな夜更けに年頃の娘を1人で帰すわけにいかないの。」

「んじゃあ、車で送って☆」


「いいよ〜。」


車でセックスする事もよくある。

しかし、今日はそういう流れではない様子だった。


「ほい。」


紙の小さな手提げを哲が奈緒に差し出した。


「?…な〜に?」

「昨日、誕生日だろ。」


「あ゛〜!忘れてた〜!!…開けていい?」


「おぅ。」


包みを開けると……


「ちょっ……」


「気に入った?」

「いらない!!」

「何でぇ…俺、一生懸命選んだのに…」


「変態!!」


「そうだ!変態だ。ふん。」


派手〜な黒のレースのキャミソールと下着…


「よく、お店入れたね…」


私の好きなブランド……
そういえば、よく見てた…


「かなり恥ずかしかったけど…結構、男もいたから、開き直ってみた。」


「…バカ…」


「今度、それ脱がせたいな。」


哲也は奈緒の顔を覗き込む。

「…今度…ね。」

奈緒は目を閉じ、哲也のキスを待つ。


優しく唇が触れる。


「遅くなったけど、19歳おめでと。奈緒。」


「ありがと。哲。」


「てか、哲の誕生日はいつなの?」

「5月2日。」


「もう、過ぎてるじゃん!!何のお祝いもしてない…」


「そんな事ないよ?その日いっぱい、セックスしたし☆」


「…ほんと?」

「うん。何よりのプレゼントだった。」

「…バカ。」


哲にとっては、体だけの関係なんだと思う。
でも、私は…

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