relations 35
「手どけろよ。」
「今日はダメ。またいつか見に来て。」
ありえねぇだろ。
そんなんのためにわざわざ来るかっつーの。
でもまたユカリがあの目で見つめてくる。
諦めるしかねぇな。
「わぁったよ。見ない。じゃあ行こうぜ。」
背中を向けて歩き出すと、ユカリが小走りで追いかけて来た。
「いつか見に来てね。」
「絶対来ない。」
「もぅ……。」
小さく嘆息するユカリを見下ろし、手を差し出す。
ユカリがその手を握った。
違うって。
「バカ。手じゃなくてプリクラだよ。1枚ちょうだい。」
「なんで?」
なんでって……なんつーか、記念?
やっぱまともに撮ったの初めてだし。
ユカリとの初デート初プリクラだし。
ってこの言い方じゃまた次があるみたいだな。
「別に。1枚くらい良いじゃん。どっか貼っておく。」
ユカリは少し考えた末に首を振った。
「ダメ。リョウに渡すと危ない。絶対テキトーなとこに貼って彼女にバレちゃったりするのよ。」
だから、ガキ扱いすんなよ。
そんなヘマしねぇし。
つーか、見られても別に良いんだけど。
彼女って言っても……今日1日、一度も思い出してないくらいだし。
彼女か………
俺はなんとなく、ユカリの手をしっかりと握りなおした。
「今日はダメ。またいつか見に来て。」
ありえねぇだろ。
そんなんのためにわざわざ来るかっつーの。
でもまたユカリがあの目で見つめてくる。
諦めるしかねぇな。
「わぁったよ。見ない。じゃあ行こうぜ。」
背中を向けて歩き出すと、ユカリが小走りで追いかけて来た。
「いつか見に来てね。」
「絶対来ない。」
「もぅ……。」
小さく嘆息するユカリを見下ろし、手を差し出す。
ユカリがその手を握った。
違うって。
「バカ。手じゃなくてプリクラだよ。1枚ちょうだい。」
「なんで?」
なんでって……なんつーか、記念?
やっぱまともに撮ったの初めてだし。
ユカリとの初デート初プリクラだし。
ってこの言い方じゃまた次があるみたいだな。
「別に。1枚くらい良いじゃん。どっか貼っておく。」
ユカリは少し考えた末に首を振った。
「ダメ。リョウに渡すと危ない。絶対テキトーなとこに貼って彼女にバレちゃったりするのよ。」
だから、ガキ扱いすんなよ。
そんなヘマしねぇし。
つーか、見られても別に良いんだけど。
彼女って言っても……今日1日、一度も思い出してないくらいだし。
彼女か………
俺はなんとなく、ユカリの手をしっかりと握りなおした。
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