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君の笑顔1(年下の彼の続編です)

[497]  カトリ  2007-05-03投稿
☆先に年下の彼と約束の時を読んでね☆


『航、会いたいよ…』


電話の向こうの寂しそうな声。


「ん゛〜。明後日から試験で、終わったら合宿なんだよ……帰って来たら会お?」


都大会の準決勝で惜しくも敗北。


シーズンオフになったら、少しは構ってもらえると思っていた。


『合宿って、いつまで??』


試験前でも、毎日遅くまでの練習は変わらずある。個人練習も欠かさない。


「冬休み中だよ。…っていっても、学校内の宿舎だけどね。」


こんな感じなので2人の恋に進展はなかった。


『合宿終わってからって!!じゃあ、クリスマスもお正月も会えないの!?』


今度は怒り出す優希。


「ん〜…分かんないけど、休みになったら、帰るから。怒らないで??」

航がサッカーバカなのには、慣れてきた。


『…じゃあ、冬休みは、合コン三昧と行くかな。』


それでも、気を引きたくなる。


「ちょっ…!!優希!!マジで?!」


そして、やっぱり会いたい。


『冗談だよ。…ねっ。航。』


会って、航に触れたい。


「ん?」


『好きだよ。』


私にも触れてほしい。


「俺も、好きだよ。優希。」


駆け引きに出てみる。


『本当?だったら、合宿に入る前に、私に会いに来てね!来てくれるよね??』


「…優希〜…マジで??俺に赤点取れって?」


『お姉さんが、勉強見てあげるから。ねっ☆』


「…考えとく…」

きっと来てくれる。



次の日。


航は部活帰りに、優希のアパートに寄った。


「お邪魔します…」

二週間ぶりに会う。

「どうぞ。」


航はソファーに座る。

ソファーの前のテーブルには、優希が勉強していたらしく、テキストやノートが散乱している。


「もしかして、優希も試験??」


キッチンでコーヒーをいれながら、しかめ面で答える。

「う゛ん」


「だったら、人を呼んでる場合じゃないっしょ…」


「だって、航の事ばかり考えちゃって、勉強が手につかないんだもん。」

航は溜め息をついた。

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