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メール

[457]  ふく  2007-05-03投稿
メールだけでもよかった
会えないときでも
繋がっていられる
どんなに眠たくてもどんなに疲れていても彼からのメールが入るまで待っていられた
枕の横に携帯を必ず置いて目を閉じる
受信音がなると心が弾んだ
携帯を開く手が少し震える
どんなに些細なことでも嬉しかった
些細な内容に期待は膨らむ
寂しいときでもいい暇つぶしでもいい
必要としていてくれなくても
私を思い出して
彼が送ってくれるメールが嬉しかった
何秒かの受信が
彼との繋がりで
その何秒が彼との距離だと思うと幸せだった

恋だった
一つのメールで
また彼を好きになっていく
友達ではない気持ちが大きくなる

『気になる人いるんだよね』
『誰か紹介してあげようか?』
些細なメールが嬉しかったはずなのに
胸が痛む
涙が出る
返す内容に手が止まる
自然とメールを消去してしまう

何も気持ちを伝えないまま
恋が終わった
たった何日間かの間で終わった
メールは届いても
私の気持ちは届かない

アドレスを聞く勇気はあったのに
それだけで精一杯だった

『頑張ってよ』
その一言が精一杯だった

『友達だよ』
そんなふうに言わないで欲しかったけどそれが現実

正直
もう友達以上だったのに
幸せで満たされていた心が悲しい気持ちで満たされる

友達
そんなふうに思える自信はない

たくさんのメールは私にとっては恋で
彼にとってはただの友達だった

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