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いちばん星(3)

[286]  SHIN  2007-05-04投稿
いつものように学校から帰ってくると、そこには、変わり果てたエースの姿と眉間にシワを寄せて血の付いたバットを持ったおばさんの姿があった。
状況が理解できない僕におばさんは『このバカ犬が私の腕を噛んだのよ』と僕にまで殴りかかりそうな勢いで言った。
でも、そんなことはどおでも良かった。エースを助けなければ僕は本当に一人ぼっちになってしまうと思った。かすかだけど確かにエースは息をしていた
僕はエースを抱えて動物病院までの道をひたすら走った。エースの重みで何度も足が止まりかけた。それでも僕は走った。エースの元気が段々無くなっていくのが分かったから止まるわけにはいかなかった。
道を横切ろうとしたときだった、光るなにかが僕の体に当たった。当たった瞬間僕の体は宙に投げ出された。そして僕は夜の空に吸い込まれていった。
目が覚めると、そこは真っ白な世界だった。驚いたことに、そこには母さんと父さんが居た。
2人とも元気で、とても幸せそうな顔をしている。
2人の横にはエースも居た。エースの傷もすっかり治って、いつものように尻尾を振っている。僕は安心して目を閉じた。
いちばん星が、いつもより眩し夜だった....。(終)

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