雑務部1
この大学を取り仕切る部としてマナー部があり、その部長として、私、岡野 正(オカノ タダシ)がいるわけだが、やはりここ最近の校内の雰囲気を乱しているのは、あの男・・・
「部長、また愚痴日記ですか」
潜め声でよく通る女声が正の日記執筆を止めた。
「ひ、人の日記を盗み見るのはマナー部としてどうかと思うぞ」
「すみません、ただ今は講義中なので日記を書くのはどうかと。マナー部部長として」
正はこの女性が苦手だった。
マナー部副部長、柳 凛(ヤナギ リン)だ。
講義が終わり、凛は先ほどの日記の内容を正に尋ねた。
「山ノ井 幸四郎(ヤマノイ コウシロウ)ですか」
「え?ああ、校内の雰囲気を乱しているのは間違いなく奴だ」
「もういい加減にしたらどうですか、ほのかさん目当てでしょう?」
宮岸 ほのか(ミヤギシ ホノカ)は幸四郎とよく一緒にいる、見かけは普通の女性だった。
しかし、大学入学当初から正はほのかに好意を寄せていた。
「それを奴が邪魔して・・・いや、それも無くはないが、違う。奴がしている“商売”に関してだ」
幸四郎もまた部長だった。
雑務部の。
「部長、また愚痴日記ですか」
潜め声でよく通る女声が正の日記執筆を止めた。
「ひ、人の日記を盗み見るのはマナー部としてどうかと思うぞ」
「すみません、ただ今は講義中なので日記を書くのはどうかと。マナー部部長として」
正はこの女性が苦手だった。
マナー部副部長、柳 凛(ヤナギ リン)だ。
講義が終わり、凛は先ほどの日記の内容を正に尋ねた。
「山ノ井 幸四郎(ヤマノイ コウシロウ)ですか」
「え?ああ、校内の雰囲気を乱しているのは間違いなく奴だ」
「もういい加減にしたらどうですか、ほのかさん目当てでしょう?」
宮岸 ほのか(ミヤギシ ホノカ)は幸四郎とよく一緒にいる、見かけは普通の女性だった。
しかし、大学入学当初から正はほのかに好意を寄せていた。
「それを奴が邪魔して・・・いや、それも無くはないが、違う。奴がしている“商売”に関してだ」
幸四郎もまた部長だった。
雑務部の。
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