雑務部2
「山ノ井くん、わたし先に食堂行っちゃうよ〜?」
ほのかは、メジャーを手にして校内の各地にある壁のヒビを測り続ける幸四郎に声をかけた。
「・・・・・・もう、ちょっと、1,2cmか・・・」
「でも雑務部も成長したよね、こうやって学長の命令でいろいろ動けるようになったんだから」
「宮岸くん、これで校内のヒビは全部?」
「あ、ーーうん、終わった!」
校内図を見ながらほのかは言った。
「いつの間にか終わっちゃってたね」
「じゃあ学長に報告するから宮岸くんもついて来て、報酬だよ報酬」
雑務部は設立に伴い学長から報酬をもらって雑務をこなす条件だった。
しかし、部員は部長と副部長のほのかだけだった。
「学長、ヒビ測りましたよ」
幸四郎はにんまり顔でほのかが提出した“校内全ヒビ図”をさらに学長の胸元へ突き出した。
「おーーぅ、君たち二人だけでよく測りきったねぇー!講義ちゃんと出てる?」
初老とは思えない軽快なしゃべり方である。
この奇妙な命令にほのかは口を出した。
「こんなの測ってどうするんですか?」
学長はほのかを驚いて見た。
ほのかは、メジャーを手にして校内の各地にある壁のヒビを測り続ける幸四郎に声をかけた。
「・・・・・・もう、ちょっと、1,2cmか・・・」
「でも雑務部も成長したよね、こうやって学長の命令でいろいろ動けるようになったんだから」
「宮岸くん、これで校内のヒビは全部?」
「あ、ーーうん、終わった!」
校内図を見ながらほのかは言った。
「いつの間にか終わっちゃってたね」
「じゃあ学長に報告するから宮岸くんもついて来て、報酬だよ報酬」
雑務部は設立に伴い学長から報酬をもらって雑務をこなす条件だった。
しかし、部員は部長と副部長のほのかだけだった。
「学長、ヒビ測りましたよ」
幸四郎はにんまり顔でほのかが提出した“校内全ヒビ図”をさらに学長の胸元へ突き出した。
「おーーぅ、君たち二人だけでよく測りきったねぇー!講義ちゃんと出てる?」
初老とは思えない軽快なしゃべり方である。
この奇妙な命令にほのかは口を出した。
「こんなの測ってどうするんですか?」
学長はほのかを驚いて見た。
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