雑務部9
その通りだった。
警察に突き出すのは校評が落ちるということで学長との話し合いの結果無しになった。
「あなたはパソコンで校内全てのカメラを操作していた」
「学長、待ってくださいよ!彼は根拠のないデタラメしか言ってない!」
しかし幸四郎は用務員の作業着をどこからともなく取り出した。
「これは昨日の夜、宮岸くんが最後にカメラを探した女子トイレから発見されたものですが、そのトイレは今使われていない。便器が故障中なんです」
ほのかはうんうんと頷いた。
「そしてこれを着て、あなたは用務員になりすまして日中の生徒が居る時間帯に堂々とカメラを回収していた」
「しょ、証拠がないだろ」
しかし、既に手遅れだった。真空パックに入った小型カメラを幸四郎が出したとき、真部の表情は揺らいだ。
「これは女子トイレにあった隠しカメラです。科研の人に指紋をとってもらいましたから、あとは宮岸くんの指紋以外の一人、あなたの指紋と一致すれば確定です。さぁ、指紋を」
真部は黙ったまま俯いた。
警察に突き出すのは校評が落ちるということで学長との話し合いの結果無しになった。
「あなたはパソコンで校内全てのカメラを操作していた」
「学長、待ってくださいよ!彼は根拠のないデタラメしか言ってない!」
しかし幸四郎は用務員の作業着をどこからともなく取り出した。
「これは昨日の夜、宮岸くんが最後にカメラを探した女子トイレから発見されたものですが、そのトイレは今使われていない。便器が故障中なんです」
ほのかはうんうんと頷いた。
「そしてこれを着て、あなたは用務員になりすまして日中の生徒が居る時間帯に堂々とカメラを回収していた」
「しょ、証拠がないだろ」
しかし、既に手遅れだった。真空パックに入った小型カメラを幸四郎が出したとき、真部の表情は揺らいだ。
「これは女子トイレにあった隠しカメラです。科研の人に指紋をとってもらいましたから、あとは宮岸くんの指紋以外の一人、あなたの指紋と一致すれば確定です。さぁ、指紋を」
真部は黙ったまま俯いた。
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